31   ホーシーアー・ナー(ホサナ誕生記念 2006.06.10 第一礼拝)
ホサナ誕生記念礼拝
『ホーシーアー・ナー』 詩篇 118:25-29
 
今週の聖書箇所は、詩篇118篇です。
詩篇113篇から118篇は、ハレルヤ詩篇と呼ばれ、国民(ユダヤ国民)の特別な祝祭のときに歌われたものでした。
そして今週取り上げた聖書箇所は、ハレルヤ詩篇のクライマックス、最終盤です。
 
ご存知の方も多いとは思いますが、旧約聖書はヘブル語で書かれており、新約聖書はギリシャ語で書かれています。
ああ、主よ。どうぞ救ってください。ああ、主よ。どうぞ栄えさせてください。(25節)
この、「どうぞ救ってください。」は、ヘブル語でホーシーアー・ナーです。
このホーシーアー・ナーが、ホサナの語源です。
 
新キリスト教辞典には次のようにあります。
■ホサナ〈ギリシャ語〉osannaまたはhosanna.
元来は〈ヘブル語〉ホーシーアー・ナー(「今、お救い下さい」の意)で、そのアラム語形ホーシャナーの音訳。
本来は、「どうぞ今、お救い下さい」(詩篇118:25)という祈りのことばであるが、その意味を失って賛美の叫び声となった(マタイ21:9,15、マルコ11:9,10、ヨハネ12:13)。
 
新約聖書では、イエスさまがエルサレムに入城するときに、群衆が次のように叫びました。
「ダビデの子にホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。ホサナ。いと高き所に。」(マタイ21:9)
これは、群集の喜びと期待の叫びです。
 
しかし、「救ってください。」は、ふつう、喜びの言葉ではないはずです。
私たちは喜んだときにこの言葉を叫ばないはずです。
しかし、です。
「救ってください。」が、ハレルヤ詩篇のクライマックスにあります。
「救ってください。」が、賛美と喜びの言葉になったのです。
 
なぜでしょうか?
その答えは簡単です。
それは、神様は確かに救ってくださる方だからです。
ただの期待や確信でなく、事実として存在し、確かに救ってくれる神様なのです。
出エジプトなどを通して、神様の力を目の当たりにしてきたユダヤ人ならではの賛美の言葉ともいえましょう。
 
神様は永遠に変わることのない方です。
ですから今も、確かに神様は救ってくださる方なのです。
出エジプトのときに、神様は海を分ける奇蹟を起こされました。
すごい奇蹟です。
しかし、私たちのために、神様はそれ以上の奇蹟を起こしました。
それは、私たちを救うために、ひとり子、イエスさまを犠牲にする奇蹟です。
いのちを捨ててまで救いを完成してくれるほど、神様は私たちを愛してくださるのです。
 
海を分けても、神様は何も悲しいことも苦しいこともありません。
しかし、イエスさまを殺すとき、神様の心は苦しさと悲しさではちきれんばかりだったことでしょう。
完全な捧げ切る愛、その愛で私たち人間は愛されているのです。
その愛は、今、全世界のすべての人に注がれています。
もちろん、あなたも例外になることはできません。
 
ホサナ!と叫びましょう。
「どうぞ今、お救い下さい」と神様に向かって。
喜びと確信を持って、大きな声で叫びましょう、賛美しましょう。
確かに神様はあなたを愛しているのですから。
 
 
あなたを救うために、神様はひとり子を捧げました。
あなたを救うために、イエスさまは十字架にまでつきました。
あなたは確かに愛されています。
完全な愛に愛されているのです。
さあ、喜びと確信をもって、ホサナと叫びましょう!
 
あなたのためにお祈りしています



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