33   詩篇 第1篇(詩篇に楽しもう01 2006.06.17第一礼拝)
新シリーズ 詩篇に楽しもう 01
『詩篇 第1篇』 詩篇 第1篇
 
今週から、新しいシリーズ「詩篇に楽しもう」をスタートさせます。
旧約聖書の詩篇は、150篇からなる賛美の詩集(歌集)です。
神様への祈り、神様への賛美が込められた、とても素敵な詩が満載です。
この素敵な世界に楽しもうという趣向です。
今まで土曜礼拝は、新約聖書が中心でしたが、今回からは詩篇も併せて開いていきたいと思います。
 
詩篇第1篇は、詩篇全体を要約しているとも言い得ます。
世界を作り、支えている神様と人間との交わりは、神様の約束にあるということ。
正しい者と悪い者の定義。
正しい者への祝福と悪い者への裁き。
以上の基本的な要素がきちんと述べられています。
 
第1節には、「悪者」、「罪人」、「あざける者」が登場します。
悪者とは、意図的に神様の命令に背く者のことです。
罪人とは、的はずれの生き方をする者のことです。
一生懸命生きているのかもしれませんが、ポイントがずれてしまっているのです。
神様のおしえ(約束)を知らないで生きている人ともいえましょう。
あざける者とは、自分自身の知識に高ぶって、聖なることや霊的なことを馬鹿にする者のことです。
唯物的な考え方や、建て前だけの信仰者がこれに当たるのでしょう。
 
そして、これらの悪い方向に、「歩み」、「立ち」、「座に着く」のです。
本来あるべきところから、悪い方向へ歩んでいきます。
そこから立ち去らずに、立ち止まります。
そしてその場所に、座り込むのです。
どんどんと深みにハマっていく弱い人間の様子が描かれています。
いえ、弱いというよりは、「我の強い」と言った方がいいかもしれません。
 
そして、そうでない人は祝福された人であると宣言しているのです。
消極的な表現ではありますが、正しい人への祝福を宣言しています。
 
そして第2節では、積極的な姿を表現しています。
正しい人にとって、主のおしえは喜びなのです。
ここでの「おしえ」は、神様と私たちとの間の契約です。
神様が私たちにくれた約束です。
この約束は、愛の約束です。
いのちをかけてまで私たち人間を救い出し、愛する約束。
この約束によって、私たちは神様の宝物であり、神様の王子なのです。
 
その約束が、昼も夜もともにあるのです。
これには時間的にずっとという意味ももちろんあります。
しかしそれ以上に、明るい時(順境のとき)も暗い時(逆境のとき)も、いつも神様の愛の約束に対する信頼があるということも表しています。
 
その約束は、ただの口約束・空約束ではありませんでした。
イエス・キリストの十字架によって、契約・約束は成就したのです。
私たちはもう、喜ぶしかありません。
 
もしも、喜べないならば、約束をきちんと理解していないか、他の約束を付け加えているのでしょう。
「クリスチャンなら、・・・すべき」とか、自分自身の勝手な約束を作って、自分を責めたり、拘束したり。
それは、的外れな人生です。
キリスト教の本質は、完全な愛と本当の自由を、神様から受けることです。
それは誰も覆せない約束です。
そして、その約束はあなたのものなのです。
 
第3節にはこう続きます。
その人は、水路のそばに植わった木のようだ。
時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える。
 
しっかりと根を張り、神様からの愛を十分に受け、神様の愛に生かされ実を結ぶのです。
自分のあるべき位置にしっかりと立って生きる。
これは、悪者の「歩み、立ち、座に着く」という、不安定な生き方とは対照的です。
神様のあなたへの愛は、何があろうと揺らぐことはありません。
あなたは神様の宝物なのです。
 
さあ、神様の愛の約束を、いつも心にとどめましょう。
神様の愛を土台としたあなたの新しい人生が、今スタートします。
 
 
「あざける者の座」から立ち上がりましょう。
「罪人の道」から立ち去りましょう。
「悪者のはかりごと」から抜け出しましょう。
自分の力でできなくても大丈夫です。
神様の愛の約束、イエスさまはあなたの今の状況まで来てくれる方です。
イエスさまをあなたの心にお迎えしましょう。
あなたの人生に、豊かな愛の実が結びます。
 
あなたのためにお祈りしています。



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