詩篇は全部で150篇ですので、今回の聖書箇所は、その最後にあたります。

配置の問題ではなく、内容面からも、詩篇全体のまとめと言っていいでしょう。

また、詩篇全体の完成、詩篇全体の目的と言うこともできます。

 

ここで繰り返される言葉は、「神をほめたたえよ」です。

ハレルヤという最初と最後の言葉も、「主を賛美せよ」という意味ですから、この全６節の賛美の中で、１３回もの「神をほめたたえよ」という言葉があるわけです。

 

ほめたたえる理由は、「大能のみわざのゆえ」(2節)です。

大能のみわざとは、天地創造、族長たちへの祝福、出エジプト、神様の民イスラエルへの守りなどを指します。

また、新約時代に生きる私たちにとっては、イエスさまの十字架と復活、罪からの解放、永遠の愛の世界への招待をも指すといえましょう。

 

そして、このみわざは誰のためであったのでしょうか。

「息のあるものはみな、主をほめたたえよ。ハレルヤ。」(6節)とあります。

ですから、このみわざは、イスラエルのためだけではなく、クリスチャンのためだけでもありません。

すべての人のためのみわざです。

すべての人に神様の愛は注がれているのです。

誰ひとり例外はありません。

 

神様に造られたものすべてが神様をほめたたえること、これが、詩篇のまとめであり完成なのです。

つまり、神様を賛美することによって、全世界の意味が満たされるのです。

神様をほめたたえることによって、天地創造の目的が完成するのです。

 

「あなたの生きている意味は何ですか？」

私たちは、このやっかいな問いかけに出会っても、たじろぐ必要はありません。

「はい、私は神様を喜ぶために生きています。神様に愛されていますから。」

心の底から、大きな声で賛美しましょう。

神様をほめたたえましょう。

そのとき、あなたの人生の目的・意味も完成するのです。

 

あなたは、神様を賛美するために生まれました。

それは、強制ではありません。

あなたのために、いのちを捨てたイエスさまの愛のゆえです。

大きな、大きな、神様の愛のゆえです。

復活のいのちがあなたの中に生きているからです。

さあ、喜びをもって、神様に歌いましょう。ハレルヤ！

 

あなたのためにお祈りしています。