73   羊飼いのクリスマス (クリスマス2006-02 2006.12.23 第二礼拝)
クリスマス2006 02
『羊飼いのクリスマス』 ルカ 2:8-20
 
クリスマスの愛の第2回は、「羊飼いのクリスマス」です。
当時の羊飼いは、他の人から尊敬されない存在でした。
仕事はきつく、野宿もしなければなりません。
また、羊の世話は365日必要ですから、安息日は守れません。
だから、祝福を逃している存在と考えられていました。
しかも、大切に育てた小羊は、いけにえのために殺されるという悲しみもある仕事です。
自分自身でも認めざるを得ない、神様に祝されていない、呪われた人達だったのです。
 
そんな彼らのところに、御使いが現れました。
御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。」(10節)
それは無理な相談というものです。
安息日を守れず、神様から祝福されていないと考えている人達の前に、神様からの使いが現れたのです。
彼らは、「殺される!」と思ったのではないでしょうか。
 
御使いは続けます
「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。」(11節)
信心深い人のために、礼拝きちんとしている人のために、ではないのです。
あなたがたのために、羊飼いたちのために、救い主が生まれたと知らせたのです。
さらに、天使たちは賛美します。
「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。」(14節)
羊飼いたちの前で歌っているのですから、御心にかなう人々とは、彼らのことです。
御使いは、「あなたは御心にかなう人だ」と宣言したのです。
 
私は先ほど、羊飼いは「自分自身でも認めざるを得ない、神様に祝されていない、呪われた人達だった」と言いました。
その羊飼いは、私たち自身でもあるのです。
私たちは、自分自身を責めてしまう傾向にあります。
私が見て、「とても素敵な人だな」と思う人でも、自分自身を責めていることはよくあることです。
他の人は褒めても、また、他の人の目はごまかせても、自分の醜さは自分自身を呪い、責めるのです。
まさに、羊飼いは私たちなのです。
 
そして、クリスマスの愛は、そんな私たちに与えられる愛なのです。
「神様はあなたを愛しています。
あなたのためにイエスさまは生まれ、十字架にまでかかりました。
あなたは神様の御心にかなう、神様の王子、神様の宝物なのです。」
これは、聖書の伝えるメッセージの中心です。
クリスマスの愛は、自分自身を責めてしまう者へ注がれる愛なのです。
 
さて、御使いが帰ったあと、羊飼いはどう反応したでしょう。
「さあ、ベツレヘムに行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見て来よう。」(15節)
彼らは、確かめてみようとしました。
そしてベツレヘムで、救い主イエスさまを見つけたのです。
 
それを見たとき、羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせた。(17節)
全部御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。(20節)
確かな愛の証拠を得た彼らは、告げ知らし、賛美し、喜ぶ者となりました。
自分を呪い、責めていた人生から解放されたのです。
神様の宝物として、神様の王子として、喜び賛美する人生が始まりました。
以前の自分の立場をもわきまえず、この愛を告げ知らせずにはいられないのです!
救い主の誕生後、初の伝道者が誕生しました。
神様の愛の奇蹟です。
 
クリスマスの愛は、羊飼いを呪いから解放し、賛美と喜びの人生を与えました。
それはまた、あなたに与えられる神様の愛です。
クリスマスの愛を、あなたの人生に迎えましょう。
全身全霊で、その愛を確かめましょう。
呪いは賛美に、責めは喜びに変わります。
告げ知らせずにはいられない、ほとばしる喜びの人生が始まります。
 
あなたの素敵なクリスマスのためにお祈りいたします。



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