レント〜イースター2008 01
『エルサレムに向かって』 ルカ 18:31-34
この箇所は、3度目の十字架(受難)の予告です。
いよいよ、十字架にかかる地・エルサレムに向かって歩みだしたイエスさまの宣言です。
十字架へ向かう旅路を、イエスさまは先頭に立って歩んでいきます。(参照:マルコ10:32)
私たちは、知らずに、また、うかつに、不注意で危険に飛び込むことはあります。
そして、そのときに発揮される勇気もあります。
しかし、ここでのイエスさまの勇気はそのような勇気ではありません。
何が起こるかわかった上で、あえてそこに飛び込む勇気なのです。
「人の子は異邦人に引き渡され、そして彼らにあざけられ、はずかしめられ、つばきをかけられます。彼らは人の子をむちで打ってから殺します。」(32-33節)
こんな仕打ちが待っているのなら、普通は、避けたり逃げたりするでしょう。
それが当たり前です。
しかし、ここに愛があるのです。
私たちの罪を赦し、神様の子どもとするための、いけにえとして、イエスさまは自身を捧げるのです。
私たちは、主体的にこの愛を受けようではありませんか。
「全人類のため」ではなく、「私のため」と確認しましょう。
そのとき、この愛があなたの人生にいのちをもつのです。
私たちも、何かを決断しなくてはならないときがあります。
しかも、しなくてはならない(した方がいい)のは、たいてい喜ばしくない(したくない)方の選択です。
勉強・仕事・人間関係・・・・・選択から逃げてしまいたい状況はいっぱいです。
しかし、あなたは逃げない勇気を与えられます。
あなたのために、いのちまで進んで捧げたイエスさまがいるからです。
あなたはそれほどに愛されているのです。
そして、それは2千年前に過ぎ去った愛ではなく、いまもイエスさまはいつもともにいるのです。
しかも、十字架で死んだ敗北者としてではなく、復活した勝利者としてあなたを支えているのです。
この愛を知ったときに、私たちはまた一歩前に歩めます。
弟子たちはそれを理解できませんでした。
あなたは、どうしますか。
弟子のように驚き怪しみますか。
それとも、イエスさまとともに、力強い一歩を歩みますか。
さあ、歩みましょう!
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