シリーズ インマヌエル 04 
『ノアのインマヌエル』創世記 第8章 
  
創世記の第6章から第9章までがノアの歴史です。(ぜひ全部読んでください) 
彼の生涯を一言で言うと、「神様とともに歩んだ人」です。 
「これはノアの歴史である。ノアは、正しい人であって、その時代にあっても、全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。」(創世記6:9) 
生涯をこの一言で表現されるなんて、とってもすてきですね。 
インマヌエル(神様が私たちとともにいます)の人生の典型といってもいいでしょう。 
  
ノアのときの洪水は、ただの自然災害ではありません。 
悪に満ちた人類への神様の裁きです。 
人類と地上のすべての動物を滅ぼしつくすための洪水です。 
ノアは、神様に選ばれて箱舟を作って、その中に入って洪水を乗り越えました。 
もちろん、裁きのの洪水はこのときだけで、今は水は裁きの象徴ではありません。 
  
箱舟の外と中、外は死へ向かう世界で、中はいのちへ向かう世界です。 
紙一重(壁一枚)の違いですが、正反対の大きな違いです。 
箱舟の中にいたのは、ノアの家族と動物が一つがいずつでした。 
外にいて滅んだたくさんの動物と、中にいて生き残った一つがいとは、どう違ったのでしょうか。 
生物学的に見たら、何も違いません。 
唯一の違いは、箱舟の中に入ったかどうかです。 
救いの箱舟、つまり、神様の救いの御手の内側に入るか入らないかの違いしかないのです。 
  
箱舟の中にいたものは、死に向かう世界からいのちの世界へと、神様によってすくい取られたものたちだったのです。 
神様の腕に抱かれて、彼らは洪水を乗り越えました。 
そして、外のすべての人や地に住む動物が死に絶えたあと、神様の腕の中から出てきたのです。 
言い換えれば、死の世界を突き破って、もう一度いのちに帰ってきたのです。 
まるで、イエスさまの十字架の死と復活のいのちと同じです。 
  
箱舟から出てきたノアは、洪水と同じノアではありません。 
ニュー・ノアです。 
神様に抱かれて、神様とともに死の力を突破した、新しいいのちの新しいノアなのです。 
彼はまず、感謝と喜びの礼拝を捧げています。(参照:20節) 
そして、神様から祝福を受けています。 
それだけでなく、祝福のもとになっているのです。 
  
この特権はノアだけのものではなく、あなたにも与えられています。 
だって、あなたはノアの子孫だからです。 
あなただけでなく、全世界の人たちはみんなノアの子孫なのです。 
今は洪水はありませんから、箱舟は要りません。 
しかし、洪水の代わりに、死に向かう罪の大洪水は荒れ狂っています。 
そして、箱舟の代わりには、イエスさまの十字架の救いが与えられているのです。 
しかも、その救いの扉は、いま、開いているのです。 
  
ノアと家族、一つがいの動物のように、開いている扉から入りますか。 
それとも、外側にいた人たちや動物と同じように、入らないでいますか。 
扉を入って、神様の御手に抱かれて、死の力を突破しましょう。 
新しいいのちで、喜びと感謝の賛美を、神様に捧げましょう。 
「ニュー・あなた」で、イキイキと生きてみませんか。 
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