シリーズ イエス様と話そう28
『生まれつきの盲人 その2 (キリスト者の冒険)』 ヨハネ 9:13-25
今週は、イエス様と話そうシリーズの第28回目です。
先週の聖書箇所の続きなのですが、この部分にはイエスさまが登場しません。
そういう意味では、イエス様と話そうではないのですが、先週から今週、来週へと続くシリーズと思ってください。
今週はここから「キリスト者の冒険」というテーマで御言葉を開いていきます。
イエスさまは、生まれつきの盲人をいやされましたが、そのいやしが行われたのは安息日でした。
しかも、ただいやすだけではなく、つばきで泥を作り、それを塗り、目をいやしたのです。
また、盲人の彼に対しては、シロアムの池で洗わせるという作業を命じています。
これらはすべて、安息日には禁じられていることでした。
しかし、あえてイエスさまは安息日にそれらのことを行ったのです。
それは、これから起こる冒険の中で、彼の目がイエスさまをきちんと見つめることができるようにという目的があるからです。
「キリスト者の冒険」、この冒険を与えるのは、他ならぬイエスさまなのです。
さて、安息日にいやされた彼は、パリサイ人のもとへ送られます。パリサイ人は混乱し、分裂までしてしまいます。(16節)
この騒ぎの中にあって、彼の目が開き始めます。
もちろん、肉体的な目はすでに開いていますから、霊的な目が開かれ始めたということです。
パリサイ人の質問に彼はこう答えます。
「あの方は預言者です。」(17節)
それまでの「イエスという方」「あの方」という表現が、「預言者」に変わったのです。
預言者というのは、神に遣わされた人です。
彼は、自分のために、神様がイエスさまを送ってくださったことを知ったのです。
今までののろわれた人生に、神様が救いの光を送ってくれたことに気がついたのです。
しかも、自分のために安息日の律法を破ってまで!
何という犠牲でしょう。
それによって彼は、自分の価値を発見したのです。
「私はのろわれた者ではない。私は神様に愛され、神様は大きな犠牲を払ってまで、私をいやしてくださった。私は神様にとって、大切な存在なんだ。」
ところで、皆さんはご自分の価値を何においていますか。
お金、仕事、名誉、地位、家族、信仰態度・・・どれも、大切なものかも知れません。
しかし、それらに価値をおく時に、私たちの人生は非常に不安定になります。
私も、福音を知る前、お金に固執し、お金が自分の価値を支えてくれると思っていました。
しかし、お金がたまればたまるほど、その力の弱さを知りました。
私たちは、神様に価値をおきましょう。
神様の宝物としての自分の発見は、何にも代えがたい財産です。
パリサイ人たちは、何とか彼の言い分を覆そうと、両親を呼びます。
しかし、両親は追放を恐れて証言をはぐらかします。(22節)
会堂からの追放は、ユダヤ人としての価値を失うことになりかねません。
本当の価値、神様の宝物としての価値に目覚めていない彼らには、それは耐えられないことだったのです。
しかし、彼は違いました。彼ははっきりと言いました。
「ただ一つのことだけ知っています。私は盲目であったのに、今は見えるということです。」(25節)
これは、肉体的な目が見えるということだけではありません。
今まで、自分の本当の価値が見えていなかったけれども、今は見えるということです。
私は確かに神様の宝物であることがわかったということなのです。
これが天国の力です。
本物に出会ったからには、言わざるを得ない。
いえ、言わずにはいられないのが天国の力なのです。
彼は今まで、自他共に認める、のろわれた者としての人生を送ってきました。
その過去からは考えもつかない変化が、ここで起こっているのです。
私も、自分の過去を振り返っていたときには、両親にキリスト教のことを伝えることをためらっていました。
あまりにひどい過去のため、自分を責めていました。
それで、多くの人にメッセージを送っているのに、両親には送れなかったのです。
しかし、ある時、勇気を持って「メールでメッセージを送ってもよいか」と聞いてみたところ、快く了解してくれたのです。
未来は過去が作るのではありません。
過去と現在の延長上に未来があるわけではないのです。
イエスさまは、未来を作る冒険を、私たちに与えてくださいます。
この冒険は、イエスさまが支えてくださいます。
目指すものは、私たちの本当の価値。そして、喜びと愛に満ちた未来です。
ワクワクする冒険が、今、始まります。
勇気を持って一歩を踏み出し、冒険に出かけましょう。
イエスさまとともに!
イエスさまは、あなたに冒険を用意しました。
それは、あなたの本当の価値を見つけるための冒険です。
まったく新しい未来への冒険です。
さあ、出かけましょう。
もう、その冒険は始まっています。
あなたのためにお祈りしています。
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