今週からメッセージの新しいシリーズ「メッセンジャーはイエスさま」が始まります。

聖書の中で、イエスさまは何回も集会をされ、メッセージをされています。

今までは、たとえの中から、また、イエスさまに出会った人々から、御言葉を開いていきました。

しかし、このシリーズでは、イエスさまの集会に実際に参加してみようと思うのです。

もちろん、メッセンジャーはイエスさまです。

今までのシリーズ（イエスさまと話そう・イエスさまのたとえばなし）も引き続きますので、よろしくお願いします。

 

今週の聖書の箇所は、イエスさまが行った奇蹟として、唯一、４つの福音書のすべてに記載されているものです。

ですので、４つの福音書を読むことによって、より立体的に体験することができます。

 

イエスさまがベツサイダへ行こうとしたのは、弟子たちを休めるためでした。

しかし、群衆はついて来てしまったのです。

一つの働きを終えた弟子たちへの休息のための時間です。

群衆の行動は、全く配慮がありません。最悪のタイミングといってもいいでしょう。

 

しかし、イエスさまは喜んで彼らを迎えたのです。

マタイ14:14には、「多くの群衆を見られ、彼らを深くあわれんで」とあります。

私たちはまずこのことを知りましょう。

イエスさまは、最悪のタイミングであっても、私たちを歓迎してくださるのです。

私たちを喜び、私たちを愛してくださるのです。

私たちは、いつでもイエスさまに甘えていいのです。

イエスさまの福音の扉は、今、開かれているのです。

 

そして、イエスさまは、神の国のことを話し、また、いやしの必要な人たちをおいやしになりました。

イエスさま主催の、大伝道集会が行われたのです。

メッセージあり、いやしあり、愛と自由にあふれたすばらしい集会だったことでしょう。

そして、その大伝道集会の最後に、さらに大きなイベントを、イエスさまは用意していたのです。

 

きっかけはイエスさまでした。

ヨハネの福音書によると、この問いに答えたのはピリポとアンデレです。

 

１デナリは、当時の労働者の１日分の給料です。

200デナリは200日分の給料。

弟子たちが持っているはずもありません。

アンデレが見つけた少年が持っていたパンは大麦のパンでした。

普通は、小麦でパンを作るのですが、大麦でパンを作るというのは、貧しい証拠です。

また、小さい魚は、塩漬けで、パンを食べるときの口直しにされていたものです。

貧しい食事です。とても5000人のために役に立つとは思われません。

 

ピリポもアンデレも、地元(ベツサイダ)の出身です。

彼らの答えは、人の力では不可能であることを確認させることになりました。

 

しかし、神様の前には不可能はありません。

不可能な理由を100万個集めたとしても、可能な理由が1つ見つかるならば、それは可能ということです。

100万個の不可能な理由は、1個の可能な理由に粉砕されるのです。

そして、その可能にする理由が神様の力なのです。

 

群衆はみな食べて満腹しました。(17節)

彼らは、身も心も満腹したのです。

まず、パンを食べることによって身が満腹しました。

そして、その偉大な神様の力を目の当たりにすることで、心も満腹したのです。

信頼するに足りる神様の、愛とあわれみにたましいが満たされたのです。

 

そして、余ったパン切れを取り集めると、十二かごありました。(17節)

これは、何も持たなかった十二人の弟子たちへの、大きな愛のしるしです。

神様がいつも共にいるという、大きな励ましです。

神様の無限の力を知るという、大きな教育です。

 

彼らが差し出したものは、貧しく少ない食事でした。

そして、ほんの小さな信頼でした。

そして、そのほんの小さな信頼の決心を、神様は無限に大きく用いたのです。

これが、聖書の原則です。

小さな決心が無限のエネルギーへ。

ノア、アブラハム、モーセ、サムエル、ダビデ、マリア、パウロ・・・・・・歴史上の愛にあふれた英雄たち、そして、現代の伝道者にいたるまで、この原則は生きています。

そして、この原則は、もちろん、あなたにも適用されています。

あなたの小さな決心が、神様の無限の力によって、歴史をも動かすエネルギーとなるのです。

 

神様は、あなたを通して、無限の力を発揮しようとしています。

それは、あなたを愛しているからです。

きっかけは、神様の呼びかけです。

あなたに必要なのは、ほんの小さな決心。

そこに、神様の無限の力があらわされます。

それが、聖書の原則、歴史の原則なのです。

 

あなたのためにお祈りしています。