3   十人の娘のたとえ (たとえ09 2005.01.15)
シリーズ イエスさまのたとえばなし 09
『十人の娘のたとえ』 マタイ 25:1-13
 
今週の聖書箇所は「十人の娘のたとえ」です。
この聖書箇所は、その前の24章からの続きで、この世の終わりの時(終末)についてのはなしです。
要点は、終わりの時のイエスさまの再臨(もう一度来られること)への備えです。
このたとえばなしの花婿とはイエスさまのことなのです。
 
この箇所では、5人の賢い娘は婚礼の宴会に入ることができ、5人の愚かな娘は入ることができませんでした。
また、24章にはこのような記述があります。
いずれも終わりの日の記述です。
そのとき、畑にふたりいると、ひとりは取られ、ひとりは残されます。(40節)
ふたりの女が臼をひいていると、ひとりは取られ、ひとりは残されます。(41節)
 
このように読んでいくと、何か恐ろしい気がしてくるものです。
半数のクリスチャンは、偽クリスチャンで、救われないのか?とか、私の信仰は不足してるから、終わりの日には裁かれてしまうとか、そんな気がしてくるものです。
 
しかし、このたとえばなしは裁きのたとえばなしではありません。
信仰の厚さで、救いと滅びが左右されることはありません。
確かに、立派な信仰生活をしている人がいます。
また、自分の弱さを知って落ち込む人もいます。
しかし、それはこの世の価値観から見たものです。
この世の法則、この世の評価です。
 
しかし、救いと滅びの基準は「神の国の法則」です。「神の国の評価」です。
神様の目から見れば、私たちは、どんなにがんばっても罪深い罪人です。
誰も聖い人はいないのです。
また、神様の目から見れば私たちは貴い宝物です。
「罪人」と「宝物」、この2つは相反するようですが、どちらも真実です。
 
この2つを矛盾なく結び付けているのが、イエスさまの十字架です。
イエスさまは罪深い私たちを救うために十字架にかかられました。
それは私たちを愛するゆえです。
ですから、クリスチャン(イエスさまを自分の救い主として信じた人)で、滅びに入る人は1人もいません。絶対にいないのです。
なぜなら、イエスさまの十字架の救いは完全だからです。
 
イエスさまはもう一度来られます。
いつ来るかはわからないのです。
しかし、必ず来られます。そのための備えをしなさいというのが、このたとえばなしの要点です。
備えにたとえられる、この油とは何でしょうか?
それは「キリスト信仰」です。
 
私は小さい頃、遠足から帰ってきた日はへとへとになっていつもより早く寝てしまう少年でした。
それは、遠足でがんばりすぎたというのではありません。
緊張しすぎたというのでもありません。理由は前の晩の睡眠不足です。
次の日が遠足で、嬉しくて嬉しくて眠れないのです。
それで、遠足から帰ってくるとへとへとなのです。
 
その遺伝子を受け継いだのが長男のはれるです。
動物園に行く約束をしました。
まだあと何日もあるのに、朝起きると、「今日、動物園行く?」と聞きます。
「あと5つ寝たらね」と答えると理解します。
が、翌朝起きて一番最初に言うことは、「今日、動物園行く?」なのです。
これが当日まで続きます。
 
私もはれるも「喜びの日は待ち遠しくて忘れられない」のです。
そしてまさにこのことが、このたとえばなしの中心なのです。
本当のキリスト信仰は、「神様を喜ぶ」ことです。キリスト(救い主)に救われた喜びに満たされることです。
この喜びを支えるのが、イエスさまの十字架の愛です。
いのちまで捨てて愛してくださった愛です。
そして、それによって明らかにされた、神様の無限の愛です。
イエスさまの再臨の時、終わりの時は「喜びの日」なのです。
イエスさまともう一度会う日を「忘れられない喜びの日にする」、それが備えです。
 
独身女性の中には「いつか白馬の王子様が・・・」と、結婚のことを考えている人もいます。
そして、その王子様とめぐり合ったと思い、結婚します。
しかし、結婚後の現実に失望する事があります。
また、王子様がやって来ないとイライラして過ごす人もいます。
しかし、イエスさまは失望させません。
必ずやって来ます。
真実・誠実な方です。
喜びと愛を抱えて、私たちの前に必ず来られます。
私たちにはこの喜びの約束があるのです。
 
この喜びを知った時、死は終わりの日ではなくなります。
再臨は裁きの日ではなくなります。
それは、永遠の喜びへの入り口です。
永遠の愛への入り口です。永遠のいのちへの入り口です。
私たちはワクワクして、その日を待ち焦がれましょう。
 
救い主・イエスさまが来られます。
あなたを愛するためです。
あなたと共に喜ぶためです。
何も恐れることはありません。
喜びをもって期待しましょう。
救い主・イエスさまが来られます。
 
あなたのためにお祈りしています。



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