39   ペテロ(2) 〜天国の鍵〜 (話そう33 2005.10.08)
シリーズ イエスさまと話そう33
『ペテロ(2) 〜天国の鍵〜』マタイ 16:13-23
 
今週の聖書箇所は、イエスさまと話そうシリーズの第33回目です。
以前にも一度ペテロについてメッセージしましたが、今週は違った場面でのペテロとイエスさまの会話を見ていきたいと思います。
 
聖書箇所の前半(13-20節)で、イエスさまから天国の鍵を与えられ、ペテロは天にも昇るような気持ちだったことでしょう。
しかし、後半(21-23節)になると、イエスさまから「下がれ。サタン。」と言われています。
ペテロは、天国から地獄にでも落とされたような気持ちになったのではないでしょうか。
 
当時のユダヤの民は救い主を熱望していました。
そして、救い主の来る前には、エリヤやエレミヤといった旧約時代の預言者がもう一度現れると思っていたのです。
それで、人々はイエスさまのすばらしい活動を見て、エリヤやエレミヤではないかと思ったのです。
そこでイエスさまは弟子たちに尋ねました。
「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」(15節)
ペテロが答えます。
「あなたは、生ける神の御子キリストです。」(16節)
イエスさまは、このペテロの解答を大いに喜びます。
そして、この岩の上に教会と建てると宣言し、天国の鍵をペテロに与えるのです。
 
ここで、イエスさまが言った「岩」とは何のことでしょうか。
ペテロという名前は、岩という意味を持っています。
しかし、ここでは岩はペテロのことではありません。
なぜなら、ペテロはこの後すぐにイエスさまに叱られています。
彼は、イエスさまが救い主であることは神様の力によって理解しました。
しかし、救い主がいのちを捨てて救いを完成するということを理解できなかったのです。
また、イエスさまが十字架につけられる前夜、彼は三度イエスさまを知らないといって拒みました。
そのような不安定な彼が岩ではあり得ません。
岩は、堅く、強く、揺るがないものです。
 
では、岩とは何でしょうか。
それは、ペテロの言った答え(宣言)です。
「あなたは、生ける神の御子キリストです。」
これこそが岩なのです。
イエスさまを救い主として告白するためには、天の神様の助けがなくてはできません。
ですから、この告白は確固たるものです。
たとえ、救いに関する知識や理解が不足していたとしても、神様が与えてくださった告白だからです。
 
また、この宣言の内容自体も確固たる岩です。
私たちのために、いのちを捨てて救いを完成してくださったイエスさま。
十字架にかかり、すべてののろいを一身に受け、死に、3日目に墓からよみがえられたイエスさま。
この事実は誰にも覆しようがありません。
 
「イエスさまが救い主であること。」
この宣言とこの事実が、私たちが人生の土台として安心できる「岩」なのです。
ですから、これはペテロだけに語られたことではありません。
現代に生きる私たち一人ひとりへの語りかけでもあるのです。
 
そしてイエスさまは、この岩の上に教会を建てると宣言しました。
注意すべきことは、教会を「建てろ」ではなく「建てる」と言われたことです。
イエスさまが救い主であるという岩の上に、イエスさまが教会を建ててくださるのです。
土台もイエスさまが据えてくださり、建て上げるのもイエスさまなのです。
 
「イエスさまが救い主であること。」の宣言は、私たち一人ひとりが、神様の助けによってできることです。
ならば、イエスさまは、私たち一人ひとりの中に教会を建てられるのです。
そして、その教会の中には、そう、「天国の鍵」があるのです。
 
皆さんの中で、すでに「イエスさまが救い主である。」と宣言した方は、この事柄を確信してください。
あなたの中に、イエスさまが教会を建て上げ、その中には「天国の鍵」があるのです。
あなたに与えられた岩の土台を、教会を、天国の鍵を喜んで受けてください。
 
また、「イエスさまが救い主である。」と宣言されていない方は、今、神様に求めてください。
宣言したいと求めてください。
そして、喜びをもって高らかに宣言しましょう。
 
聖書や宗教の知識があなたを幸せにするわけではありません。
もちろん、この世の処世術やノウハウが幸せにするのでもありません。
イエスさまが救い主であること。
この事実があなたの確固たる土台です。
この土台の上に、イエスさまが教会を建て上げます。
そては、愛と喜びと希望に満ちた教会です。
天国の鍵は、ここにあります。
 
あなたのためにお祈りしています。



| 前週へ | 年間目次 | 次週へ |


ホーム 集会案内 伝道師紹介 Message 2008 御言葉の旅 歴史(年表) リンク集 Message 2007 Message 2006 Message 2005
Message 2004


gospelhouse@church.ne.jpメールはこちらまで。