48   マリヤと御使い (クリスマスに向けて01 2005.12.10)
2005年クリスマスに向けて 01
『マリヤと御使い』ルカ 1:26-38
 
今週はアドベント第3週です。
今週と来週は、クリスマスに向けての準備ともいうべきメッセージをしたいと思います。
今週の聖書箇所は、「受胎告知」としてとても有名な箇所です。
多くの芸術家たちが、絵画などに残している場所でもあります。
ここから、「祝福を受ける秘訣」として、御言葉を解き明かしていきましょう。
 
1つ目のポイントは、神様の祝福いは遠慮なしにやってくると言うことです。
 
マリヤのところに来た御使いは、いきなり、こう挨拶します。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」(28節)
マリアは、ひどく戸惑って、考え込んでしまいます。
これは、当然の反応ですね。
知らない人がやってきて、いきなりこんな挨拶をされたら、誰だって考え込んでしまうでしょう。
御使いは続けます。「あなたは救い主を生む!」
 
2つ目のポイントは、私たちは変化を嫌うと言うことです。
 
私が大手の塾講師をしていた頃、髪型をよく変えました。
髪型Aから髪型Bへ変えると、生徒は、必ずこう言います。
「前(A)の方が良かった」
次に、髪型Bから髪型Cへ変えると、「前(B)の方が良かった」。
髪型Cから髪型Dへ変えると、「前(C)の方が良かった」。
ということは、Aが一番良かったということなので、髪型Dから髪型Aへ変えると、やはり、「前(D)の方が良かった」と言うのです。
 
マリヤは、御使いの(いきなりの)祝福の言葉を聞いて、「どうしてそんなことが・・・」と答えています。
彼女は、常識の範囲内の世界から、抜け出すことをためらったのです。
自分の考える限界を信じていたのです。
もっと言えば、自分の人生の王座に自分が座っていたのです。
王座がわかりにくければ、操縦席でも運転席でもかまいません。
自分の人生の主導権を自分自身が握っていたのです。
もちろん、これはマリヤに限ったことではありません。
私たち人間は、自分以外からの変化を嫌うのです。
 
3つ目のポイントは、その王座を明け渡した時に祝福が惜しみなく注がれると言うことです。
 
御使いは言葉を続けました。
そして最後に、「神にとって不可能なことは一つもありません。」と言います。
ここは、「神様の言葉に不可能なことは一つもありません。」とも訳せます。
この言葉が、マリヤにとどめを刺しました。
マリヤはユダヤの女性ですから、旧約聖書をよく知っていました。
その冒頭、「創世記」で神様は言葉によって全世界・全宇宙を創り出したのです。
マリヤは、その創造の言葉が自分自身に語られたことを知ったのです。
 
マリヤは人生の王座を明け渡しました。
「どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」(38節)
私たちは普通、神様にお祈りする時に、「・・・・してください」と祈りがちではないでしょうか。
それは、神様に私たちの思いを押しつける祈りです。
マリヤは、そうでなく「神様の言葉どおりに」と祈ったのです。
彼女は、王座(操縦席・運転席)を神様に渡したのです。
そうすることで、彼女は奴隷になったわけではありません。
その時から、彼女は、救い主の母親というすばらしい役割が与えられ、全世界の祝福という大偉業の一翼を担ったのです。
 
マリヤだけが特別なのではありません。
神様は、私たち一人ひとりも同じように、祝福の基として、用いようとしています。
この祝福をしっかりと受け取ってください。
神様の祝福の中で、喜びにあふれて、イキイキと先進していきましょう。
 
神様の祝福は、遠慮なしにやってきます。
あなたは、ためらわずに受け取っていいのです。
あなたの王座に、神様を招いてください。
祝福は、あなたに惜しみなく注がれます。
 
あなたのためにお祈りしています。



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