5   らい病の人(話そう05 2004.05.29)
シリーズ イエス様と話そう 05 
『らい病の人』 ルカ 5:12-14
 
本日はペンテコステ(聖霊降臨日)です。
聖書には次のような記述があります。
五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。
すると突然、天から、激しい風が吹いてくるような響きが起こり、彼らのいた家全体に響き渡った。
また、炎のような分かれた舌が現われて、ひとりひとりの上にとどまった。
すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。(使徒行伝2:1-4)
 
復活されたイエスさまは、40日間地上におられ、その後、天に戻られました。
ペンテコステはその10日後、イエスさまが復活されてから50日目のことです。
イエスさまが約束していた、もうひとりの助け主がやってきたのです。(ヨハネ14:16参照)
いわばキリスト教会の誕生日。
ここから弟子たちは力を受け、命をかけて福音を伝え始めることになります。
この日に新たにイエスさまを信じた者が3000人!
聖霊様の大いなる力です。
この聖霊様は今でも私たちとともにいます。
 
聖書でらい病と書かれている病気は、現在のらい病(ハンセン病)とは別の、重い皮膚病です。
律法では「汚れ」をともなう病気です。
そのため、この病気に必要なのは「癒し」ではなく「聖め」です。
らい病になると、住む場所は隔離されます。
社会からはじき出されるのです。
もし人前に出るときには「私は汚れている」と叫ばねばなりません。
社会的にも精神的にも苦痛が大きい病気です。
もちろん、肉体的な苦痛もあります。(レビ記13章参照)
 
彼にはイエスさまの前に出る資格はありませんでした。
「汚れている」と叫んで避けて行かなくてはならないのです。
しかし彼は出てきました。
イエスさまの前でひれ伏したのです。
ここでひれ伏すと訳されている言葉は、神様の前でひれ伏すときに使う言葉です。
彼は知っていたのです。
イエスさまが愛の方であること。
自分を拒否されない方であること。
そして、礼拝を捧げるべき方であることを。
彼には確信がありました。
「主よ。お心一つで、私はきよくしていただけます。」
 
私たちは汚れているから神様の前に出られないのではありません。
私たちが神様を知らないから出られないのです。
神様は愛の方です。
私たちを癒してくださる方です。
私たちを聖めて下さる方です。
 
イエスさまは手を伸ばして、彼にさわります。
さらっと書いてありますが、衝撃的なできごとです。
すべて汚れたものに触れるなら、それに彼が気づかなくても、彼は汚れた者となり、罪に定められる。(レビ5:2)
 
イエスさまはさわらずに人を癒し、きよめることができました。
しかし、イエスさまは自分が汚れることも、罪に定められることも知っていて、あえて彼にさわったのです。
彼に対する愛を示すために、自身を犠牲としたのです。
その目的は、「わたしの心だ。きよくなれ。」(13節)です。
愛する者を聖くするために、ご自身を捧げられたのです。
イエスさまの十字架も、まさにこの愛によって成就されました。
 
イエスさまは、彼に命じました。
「だれにも話してはいけない。」
これには、余計な混乱を生むことへの配慮もあったでしょう。
しかし、それだけではありません。
イエスさまは彼を愛し、聖め、癒しました。
イエスさまと彼との関係は誰も邪魔してはいけない。
誰も入れない、大切な大切な関係ということです。
イエスさまは、あなた個人との親密な関係を望んでいるのです。
教会や牧師を通した間接的な関係ではなく、あなたに直接語りかけます。
直接あなたを愛します。
 
ペンテコステのできごとも同じことです。
弟子たちは、聖い者・立派な者の集団ではありませんでした。
イエスさまが逮捕されたとき、彼らはわが身可愛さにイエスさまを置いて逃げたのです。
しかし、一方的に、聖霊様が来られました。
そして聖霊様は一人ひとりの上にとどまったのです。
そして今、聖霊様はあなたに臨んでいます。
 
イエスさまは、あなたを愛しています。
あなたは「自分は汚れている」と言って、神様の前から逃げなくてもいいのです。
イエスさまは、あなたのその苦しみをすべて受け止めてくださいます。
イエスさまは、命をかけてすべて受け取ってくださいます。
イエスさまは、あなたを喜びます。
イエスさまにとって、あなたはかけがえのない、聖い、貴い宝物です。
 
あなたのためにお祈りします。



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