07年 2月11日
「あなたを忘れない」
イザヤ書 49章13〜23節
「わが神、わが神、どうして私をお見捨てになったのですか。」
この詩篇の御言葉は十字架上のイエス・キリストが叫んだこと
でも知られているが、その時代のイスラエル人たちの中でも
よく覚えられていたようだ。バビロン捕囚の憂き目に会い国が
崩壊した難民の中では、当たり前のように口から出た言葉
だったかもしれない。悩みと悲嘆の渦中にある民に、神は
回復の宣言をし奮い立たせようと励ましをお与えになる。
「私は手のひらにあなたを刻んだ」との仰せだ。
神は人となり、十字架上でその手のひらに消えることのない
傷を刻まれた。イエスの手のひらを思うとき、神は愛する者を
決してお忘れになることはないと確信できる。