07年 9月30日

「見えるものから見えざるものへ」
コリント人への手紙 第二 ４章１６〜１８節

今のこの世界は物質的には豊かであるにもかかわらず、むしろ貧しく
はかなく残酷でさえある。人々はこの目に見える世界で成功し、
富と名声を得るために生きる。しかしそれらもいつか手放さなくては
ならない。どこまで見たところをよくしても究極的には希望とは
ならないだろう。聖書は、こんな世の中にあってもうひとつの世界を
指し示す。見えないもうひとつの霊的な世界だ。五感で認識できる
世界と同じように、見えない世界の実在もまた信ずるに値すると聖書
は主張する。人は新しく生まれなければ、この見えない世界を見る
ことはできないとイエスは言った。イエスこそ自分の救い主であると
信じた者に与えられる恵みの御霊がそれを助ける。この見える世界
を生きる私たちが見えざる世界とつながっていることを知らせて
くださるのだ。「自分の宝は天にたくわえなさい。」イエスは、この
地上でなしたことが確実に天につながっていることを私たちに示す。
この見えざる天にこそ、私たちの希望はあるのだ。

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