07年10月21日

「主イエスの悪霊追い出し」
ルカの福音書 １１章 １４〜２６節

イエスが宣教を始められた時に「悔い改めなさい。神の国が近づいた
から」と叫ばれた。そして悪霊を追い出すこともお出来になったイエス
は、抵抗勢力の中傷に答えて「私が、神の指によって悪霊どもを追い
出しているのなら、神の国はあなたがたにきているのです」と説いた。
この間、多くの者がイエスに付き従った。しかしこの中の大部分の者は、
珍しいもの見たさ、新しいもの見たさ、間違ったキリスト観によって
付き従っていた。目の前で神のみことばを耳にし、みわざを目の
当たりにしてもなお神の権威をイエスに認めようとしない者も少なく
はなかったろう。この時点で本当にイエスを救い主として信じていた者
は誰もいなかった。それでもイエスは、目の前でご自分にすがる者を
お見捨てにはならなかった。この群集に、そして時を越えて私たちに、
イエスがご自分こそまことの神であり、救い主であることを示さなくては
ならなかった。悪霊を追い出したり、パンを増やすといった超自然的な
みわざだけでは、一時的に宗教心の喚起を促せても、真の信仰を喚起
することはできないのだ。イエスこそキリストであることを示すには、
十字架は避けて通れぬ道であった。

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