08年 6月29日

「世界中のどこででも」
マルコの福音書 １４章３〜９節

イエスはその女性の取った行動の何に目を留められたのだろう。
中に入っているナルドの香油、それは大変高価なものだった。試算で、
当時の労働者1年分の給料分と言うから、それは大変なものだったこと
がわかる。その香油すべてを、入れ物である石膏製のつぼを割って、
イエスの頭に注いだのだ。見ていた弟子たちが困惑しどよめき、
さらに叱責までしたこともうなずけなくはない。その香油を売って、
貧しい人に施すこともできるではないかということだ。すべてを注ぐ
必要があったのか？その女性はすべてを注いだ。石膏製のつぼを割る
必要はあったのか？その女性は割った。割って、中に入っている香油の
すべてを主イエスに献げたかったのだ。周りの目がたとえ批判的に
見ていたとしても、真心からささげられた物をイエスは決して見逃さない。
この女性の行為は、イエスによって永遠の記念碑に
刻まれることになったのだ。

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