08年 7月20日
「恐れなければならないお方」
ルカの福音書 12章1〜7節
先のパリサイ人とのやり取りは、まさに一発触発の危機的状況であった。
パリサイ人たちの表情は憎悪に満ちており、殺気立っていた。
そのパリサイ人たちに一歩も譲らぬイエスのお言葉とその表情に、
弟子たちも緊張で足が震えていたことであろう。しかし、本当に恐れ
なければならないのは彼らではない。彼らの中にある偽善は、弟子
たちの中にも当然あったことだろう。それをまずイエスは戒められた。
そしてその偽善を見逃さぬお方こそ、真に恐れなければならないのだ。
そのことをどうしてもイエスは弟子たちに伝えておく必要があった。
また、この恐れるべき御方が私たちのことをよくご存知の父なる神で
あることをも教えて下さったのだ。たまたま群集の一人が持っていた
(かもしれない)5羽のすずめをさして言われた。「そんなすずめの1羽
でさえ、神のみ前に忘れ去られていることはない。」さらに弟子たちの
頭を指差して言われた。「あなた方の頭の毛も数えられている。」弟子
たちは、先の緊張感も忘れて感嘆し、思わず自分の頭をなでたこと
だろう。そして自分たちをはるかに超越しているお方を恐れ、賛美を
ささげたくなった瞬間だったことだろう。
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