カリキュラムCurriculum
神戸神学館は、改革長老教会の信条(1648年のウェストミンスター信仰規準と1980年の北米改革長老教会証言書)に基づいて、日本における「キリストの冠と契約に仕えるキリストの証人」を養成するため、1996年に改革長老教会日本中会によって設立された、教会全体のみ言葉における訓練をめざす神学校です。
改革長老教会は、聖書の逐語十全霊感と教理体系を信じ、神中心を教理と生活の基本としてキリストの仲保者的王権の世界観に立ち、詩篇を歌い信仰の自由の砦をめざす教会です。
神戸神学館は、カベナンターの五つの信仰(聖書霊感信仰・神中心で謙遜なリフォームド信仰・長老主義信仰・十戒立つ清教徒的生活の信仰・教会に仕える伝道的信仰)のもとに、教育を行っています。
聖書研修A課程 良き奉仕者をめざす人のための
A課程は、1年・2年・4年で履修、卒業となります。
神学6教科(聖書釈義・組織・歴史・実践・弁証・聖書語学)の各学科について定められた単位数(年間計18単位)を自由にとることで卒業できます。
1年で信徒の基礎的聖書研修、2年で信徒ワーカーとしての訓練、4年で信徒伝道者の訓練をめざすことが目安となります。
伝道者養成B課程 伝道者をめざす人のための
牧師(教える長老)や長老説教者を要請するための教育課程です。神学の研究を深めることにもつながります。
B課程は2年または4年で履修、卒業となります。
神学6教科を担当する教師が提供する必須の主講義をすべて学び、それぞれに定められた単位数を満たして、計48単位(最低2年間)または96単位(最低4年間)以上を習得したときに卒業となります。卒業単位はピッツバーグ改革長老神学校(PRTS)との提携により、PRTSへの転入の際にも有効となります。
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* 科目ごとの単位履修が可能な「科目履修制度」があります。 -
* 正式に入学履修しない人でも、各科目を聴講すること(聴講入学)は可能です。
牧師招聘資格準備C課程
伝道者養成B課程の卒業生を対象として、北米改革長老教会日本中会の説教免許試験や牧師招聘資格試験に向けて、基本的神学書購読と聖書言語研修をマンツーマンで指導する「牧師招聘資格準備C課程」もあります。説教免許試験はもちろん、牧師招聘資格試験も見据えて、B課程卒業生の基本的神学書購読と聖書原語研鑽を主として助けるためのマンツーマンの指導による、牧師招聘資格準備C課程です。これにより、従来、米国のピッツバーグ改革長老神学校などの提携神学校・神学館に依頼して来た牧師招聘資格訓練の最終段階を、日本でも可能にしたいと願っています。
そのためにも、神学の研究を深めるために、ピッツバーグの神学校図書館と連携して、英書を中心に図書館の充実にも努めています。また、ピッツバーグ改革長老神学校のバーチャルでの講義やKTHでの特別講義の単位も、C課程の卒業単位に組み入れることができます。
この牧師招聘資格準備C課程は、Directed Studyとe. communication(または通信)によるもので、主に神学書購読(およびインタビュー)と小論文,並びに聖書語学が内容となります。
説教資格・牧師資格の原則
この伝道者課程の卒業は、男性の場合も伝道者にふさわしい訓練の修了を意味するだけで、牧師資格等を意味しません。説教資格・牧師資格は、あくまでも教会(中会)が、知識だけでなく、会衆の選挙による牧師への推挙を受け、試問を通して総合的に牧会の賜物を判断して、説教者・牧師としてキリストがお委ねになったみ言葉の権威を認めるものです。知識と勉強だけでは牧師になる事は出来ません。キリストからの召しと賜物が、自らの信仰の良心と教会の検証によって証しされ、按手任職に至ります。従って神学館は職業訓練校ではなく、様々な立場の教会員が、教会で奉仕するために必要な聖書の学びに専門的に与る場であって、その卒業が収入を期待できる職業・資格・身分に直結しはしないことを良く理解し、牧師・伝道者となることはみ言葉の宣教のための無償の献身の決意であって、献身する時、主が必ず教会等を通して支えて下さるとの召命に立って、神学館での学びに向かっていただきたいと思います。
女性の学び
女性の学生は、家庭と教会における女性の働きについてのみ言葉の教えに従って教会では権威的な職につかず、よき聞き手,助け手、励まし手、奉仕者、み言葉の証し人として仕えることが期待されますので、B課程の直接目指す資格や試験には当てはまりません。しかし女性は、神学館で学ぶことは勿論、B課程の学びにも、学生として平等に参加できます。それは、女性が学びの賜物を磨き(第一テモテ2:11)、働きの機会を創造的に自ら切り開くためで、(テトス2:3 )、中国宣教でのバイブルウーマン、韓国教会のコンサに当たるみ言葉の知識の豊な女性信徒伝道者・信徒牧会者を産み出すことを、神戸神学館は目指しており、すでに4年課程を終えて様々に奉仕している女性たちがいます。そのためにも、近年進展の著しい聖書的カウンセリング(Biblical Counseling)とその応用の学びの機会も極力設けるように努力しています。
講義Course
講義は学期単位制。年次は習得単位数によって進級します。
科目
科目 | 講義内容 |
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釈義神学 (ET) 18単位 |
聖書そのものを学ぶ
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聖書語学 (BL) 18単位 |
聖書の語学を学ぶ
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組織神学 (ST) 18単位 |
聖書の教理を深く体系的に学ぶ
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歴史神学 (HT) 18単位 |
聖書に照らし教会史から信仰と教会の姿を学ぶ
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弁証学 (AT) 9単位 |
聖書から信仰を弁証する考え方を学ぶ
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実践神学 (PT) 9単位 |
聖書で信仰の実践を学ぶ
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選択科目 (PT) 6単位以上 |
上記六科目各々の中の講義・集中講義などから |
英語 (EG) 必須 |
聖書と神学の学びのために英語を学ぶ
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* [B課程(4年)] 計96単位
教師
講師 | 担当科目 |
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瀧浦 滋(代表) |
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金森宏之 |
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坂井純人 |
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遠藤克則 |
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Charles Leach |
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瀧浦祈平(講師) |
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* RPTS:Reformed Presbyterian Theological Seminary, Pittsburg
在外教師
講師 | 担当科目 |
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Gene W. Spear |
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James C. Pennington |
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Patricia Boyle |
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客員教師(Adjunct Prof)
講師 | 所属など |
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スチュワート・ラウアー |
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児玉 剛 |
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アンドリュー・スチュワート |
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トム・リード |
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デイビッド・ウィアー |
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金南植 |
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鄭正淑 |
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週間カリキュラムWeekly Schedule
火曜日
時刻 | 科目(担当教師) | ||||
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5:30 | 教理史入門(坂井) | ||||
6:20 | チャペル(詩篇講解:瀧浦) | ||||
6:40 | 組織神学(坂井) | ||||
7:40 |
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8:40 | ギリシャ語3-1(瀧浦) |
木曜日
時刻 | 科目(担当教師) | ||||
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4:30 | English from the New Testament(瀧浦・瀧浦祈) | ||||
5:30 | ヘブル語1(金森) | ||||
6:20 | チャペル(祈祷会) | ||||
6:40 | 旧約釈義(金森) | ||||
7:40 |
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8:40 | 実践神学2 教会憲法:信仰告白証言書(遠藤) |
金曜日(岡本校舎)
時刻 | 科目(担当教師) |
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4:30 | ギリシャ語3-2(瀧浦) |
5:20 | ギリシャ語2(瀧浦) |
6:10 | 小教理体系(瀧浦) |
7:00 | 旧約緒論・神学(瀧浦) |
7:50 | 聖書通読1:旧約前半(瀧浦) |
8:40 | 教会と国家の歴史(瀧浦) |
集中講義・特別講義Special Lecture
集中講義
教師 | 内容 |
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金森宏之 | 弁証学 VanTil Study('17弁証学研究へ) |
チャールズ・リーチ | 弁証学 Tough Questions 相談中 |
瀧浦滋 | 教会憲法・実践神学入門 |
瀧浦祈平 | 聖書的カウンセリング(毎学期2時間) |
遠藤克則・瀧浦滋 | 説教演習(毎学期・課程生各15分)毎学期末に実施 |
特別講義
教師 | 内容 |
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Woody Lauer | 旧約概論・新約緒論 |
児玉剛 | 組織神学弁証学釈義研究 |
Geroge C. Scipione | RPTS/OPC 聖書的カウンセリング(4月4日 p.m6:30 しあわせの村本館) |
Tom Reid | main仲保者王権論・pm近代教会史概論(7月初旬) |
David Weir | main古代中世教会史と世界・pm聖書批評/解釈/ポストモダン(6月初旬) |