激しい苦闘の中で
パウロの第二回伝道旅行は、マケドニアに渡っての伝道でした。
マケドニアの第一の都市であったフィリピでは、鞭打たれ投獄されています。
その後、テサロニケに行ってさらに伝道を続けていったのです。
その時のことをパウロは、「激しい苦闘の中で」と語っています。
使徒言行録では、単にパウロの出会った試練について事実が記されているだけですが
テサロニケの信徒への手紙を読むと、その時のパウロの思いが伝わってきます。
「辱められていたけれども、神に勇気づけられて、
激しい苦闘の中であったけれども、それでも福音を語らずにはおれなかった」
そのようなパウロの心の中が、理解できるのです。
どんなに苦しい目に会ったとしても、福音を届けずにはおれなかった、
滅びへ向かっている人々に、何とか救いの道を示したかった、
何とか一人でも多くの人が救われて欲しかった、という
パウロの切なる願いが、伝わってくるのです。
【今日の聖書】
わたしたちは以前フィリピで苦しめられ、辱められたけれども、
わたしたちの神に勇気づけられ、激しい苦闘の中で
あなたがたに神の福音を語ったのでした。
テサロニケの信徒への手紙一 2章2節(抜粋)