フィリピの教会において、エボディアとシンティケの二人の婦人は
　パウロと共に、福音のために大きな働きをしたのですが
　ふたりは、同じ思いを抱いていませんでした。

　ふたりの間で、意見が対立していたのです。
　パウロと共に福音のために戦い、大きく用いられた二人でしたが
　ここにきて、意見の対立による分断が見られたのです。

　大きく用いられることと、真に一致することは別物です。
　大きく用いられている人々が、みんな一致しているかといえば
　そうでない場合もあります。

　パウロとバルナバも、そうでした。
　第一回伝道旅行では、一つとなって福音宣教の戦いを戦い抜きましたが
　第二回伝道旅行では、意見の対立で別行動をとることになってしまっています。

　そんなパウロでしたが、フィリピ教会のエボディアとシンティケには
　「主において同じ思いを抱きなさい」と勧めています。
　宣教において一致しているということは、とても重要な事だからです。

　私たちも、いつも一致して宣教の働きを進めていくことが大切です。
　過去どんなことがあったとしても、過去に囚われることなく
　互いに愛し合い赦し合って、一致する事こそ大切な事なのです。

　【今日の聖書】
　わたしはエボディアに勧め、またシンティケに勧めます。
　主において同じ思いを抱きなさい。
　フィリピの信徒への手紙　４章２節