今日のできごと


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2026/1/16(金)

 

ニムロドは最初の勇士だった?

1.日本語の聖書では、ニムロドは「最初の勇士」だったと訳されている

 創世記10章8節に、ニムロドについての説明が記されています。
 ヘブライ語では、以下のようになっています。

 創世記10章8節

 英語にすると、Cush begot Nimrod; he began to be a mighty one on the earth. (KJV)
 日本語では、「クシュにはまた、ニムロドが生まれた。ニムロドは地上で最初の勇士となった。」
 ということになって、聖書の訳は上記の通りになっています。

2.「最初の」と訳されている単語には、もう一つの意味がある

 ただ、ここで「最初の」と訳されているヘブライ語は「始める」という意味だけではなく
 他の意味も持つ単語です。主要な意味は「冒涜する」であることがわかります。

冒涜
ハラル

冒涜する

1) 冒涜する、汚す、汚す、冒涜する始める
  to profane, defile, pollute, desecrate, begin
2) (致命的に) 傷つける、貫く、突き刺す穿つ
 to wound (fatally), bore through, pierce, bore
3) (Piel) 笛やパイプを吹く
 to play the flute or pipe
参考:JBible 3rd

3.「冒涜する」という意味で訳したらどうなるか?

 聖書の訳では「始める」という訳を選んだ結果、「最初の勇士となった」と訳されているようです。
 もし「始める」ではなく「冒涜する」の意味を、訳として選んだとしたらどうなるでしょうか?
 この単語は、動詞のヒフィル態(Hiphil)なので「人に〜させる」という「使役」の意味になります。

 英語では、Cush begot Nimrod; he let be profaned to be a mighty one on the earth.
 日本語では、「クシュはニムロドを生んだ。ニムロドは(人々に)神を冒涜させる地上の猛者となった。」
 もっと単純に、以下のような訳でも良いのではないでしょうか?

   「クシュはニムロドを生んだ。ニムロドは地上で神を冒涜する猛者となった。」

むすび.「冒涜する」で訳した方がしっくりくる

 ニムロドが、バベルの塔を建てた町「バベル」の王であったことを考えると
 「最初の勇士」というよりむしろ、「神を冒涜する猛者」の方がしっくりいくような気がします。
 けれども、日本語の訳も英語の訳もすべて「始める」の意味を選択しています。

 【今日の聖書】
 クシュにはまた、ニムロドが生まれた。
 ニムロドは地上で最初の勇士となった。
 創世記 10章8節


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