ヨブの苦しみの3段階
ヨブの苦しみには、3つの段階がありました。
1.ヨブの苦しみ その1
1つ目の苦しみは、持ち物と子供を失うことでした。
この時ヨブは、立ち上がり衣を裂き髪をそり落とし地にひれ伏して言います。
「わたしは裸で母の胎を出た。
裸でそこに帰ろう。
主は与え、主は奪う。
主の御名はほめたたえられよ。」
ヨブ記 1章21節
ヨブは、持ち物と子どもを失っても罪を犯さなかったのです。
神に、「どこまでも無垢だ」と賞賛されているのです。
主はサタンに言われた。
「お前はわたしの僕ヨブに気づいたか。
地上に彼ほどの者はいまい。
無垢な正しい人で、神を畏れ、悪を避けて生きている。
お前は理由もなく、わたしを唆して彼を破滅させようとしたが、彼はどこまでも無垢だ。」
ヨブ記 2章3節
2.ヨブの苦しみ その2
2つ目の苦しみは、病気でした。
サタンは主の前から出て行った。
サタンはヨブに手を下し、頭のてっぺんから足の裏までひどい皮膚病にかからせた。
ヨブは灰の中に座り、素焼きのかけらで体中をかきむしった。
ヨブ記 2章7〜8節
ヨブは、頭のてっぺんから足の裏までひどい皮膚病になってしまいました。
ヨブは灰の中に座り、素焼きのかけらで体中をかきむしったのです。
おそらく、全身掻き傷だらけで血だらけだったことでしょう。
しかしそれでもヨブは、罪を犯しませんでした。
ヨブは答えた。
「お前まで愚かなことを言うのか。
わたしたちは、神から幸福をいただいたのだから、不幸もいただこうではないか。」
このようになっても、彼は唇をもって罪を犯すことをしなかった。
ヨブ記 2章10節
3.ヨブの苦しみ その3
3つ目の苦しみは、友人たちからの誤解による冤罪でした。
持ち物や子供を失っても、全身皮膚病に悩まされても罪を犯さなかったヨブですが
友からの冤罪の言葉は、ヨブを罪に追いやりました。
神よ
わたしはあなたに向かって叫んでいるのに
あなたはお答えにならない。
御前に立っているのに
あなたは御覧にならない。
あなたは冷酷になり
御手の力をもってわたしに怒りを表される。
ヨブ記 30章20〜21節
「神が答えてくれない、神が見てくれていない、
神が冷酷になって、怒られる!」
と、神に向かって非難の声をあげてしまうのです。
むすび.精神的な苦しみは肉体的苦しみをはるかに越える
財産をすべて失う、すべての子供を失う、掻きむしり続けないといけない病気になる、
ということは、すべて非常な苦しみではあります。
しかしヨブを最も苦しめたのは、友人たちの心無い言葉でした。
本当は慰めに来たはずの友人たちが、ヨブを罪に定め
ヨブの苦しみの原因が、ヨブの罪にあると断罪していたその言葉こそが
ヨブを叩きのめしているのです。
さすがのヨブも、この冤罪の言葉には耐えきれませんでした。
自分の潔白さを弁明するあまり、神に向かって高ぶってしまったのです。
ここからわかるのは、心の苦しみこそが最も大きな苦しみになるということです。
【今日の聖書】
人の霊は病にも耐える力があるが
沈みこんだ霊を誰が支えることができよう。
箴言 18章14節