キリスト教の映画③

今日は、3月6日の記事(キリスト教の映画①)、そして4月29日の記事(キリスト教の映画②に続いて、キリスト教映画の第三回目の紹介です。

三つ目に紹介する映画は、Chris Staron監督のBetween the Walls (2006) です。今回も、これまで紹介した二つの映画と同様、YouTubeで見られるChristian Moviesチャンネルに掲載されている映画です。

映画の物語は、主人公Peter Kingとその家族が、Peterの幼馴染、クリスチャンで銀行員のRyan Conellyと再開する場面から始まります。実はこの再会は、単なる再会ではなく、Ryanは、仕事を失ったPeterの住む家の差し押さえを担当していたのです。そしてこの家は、数年前に亡くなった、Peterの父の家でした。Peterは、この再会をきっかけに、父が決して入ることを許さなかった、ある「部屋」で、父がしていたあることを発見するのです。この出来事をきっかけに、Peterは、聖書と神の名を、ただ自分の支配欲のためだけに利用した父との過去と向き合うことになります。

虐待を経験した主人公は、自分の過去と決別して前進することを拒絶します。そして、何よりも、主人公は神様を拒絶します。この映画をとおして、神様の救いが差し伸ばされても、それを受け取るか受け取らないかは私たちの選択次第だ、ということも思わされます。そしてどのような過去であったとしても、それを受け取るなら、それは本当に素晴らしいものです。そして、神様は、悪い出来事をも用いられ、それを助けてくださる方であることを、この映画をとおして知ることができます。

神様を信じている方も、まだ信じられていないという方も、過去と向き合うことに葛藤を覚えておられる方はいらっしゃると思います。この映画をとおしてであっても、何であっても、それらの方々に神様があらわれ、救いへと導いてくださることを祈ります。