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祈祷会メッセージとお祈りの課題

ただ一つのもの 2020年11月18日 祈祷会

各ご家庭での祈祷会に感謝します。どうぞ教会のこと、皆様のこと等覚えてお祈り下さい。皆様の祈祷会が祝されますようにお祈りしております。

賛美 新聖歌201 イエスはわがいのち

動画をアップロードして下さっている方に感謝です。

お祈り

  • 週の前半の歩みが守られたことの感謝。
  • 祈祷会を持てる感謝と、お祈りを導いて頂けますように。
  • 同じように家庭で祈祷会を守っておられる皆様のために。

賛美 新聖歌108 丘に立てる荒削りの

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聖書

主よ あなたは離れないでください。 私の力よ 早く助けに来てください。 救い出してください。私のたましいを剣から。 私のただ一つのものを犬の手から。

詩篇22:19-20

メッセージ

詩篇22篇は表題にダビデの賛歌と書かれています。ダビデは孤独のつらさを知っている王でした。ダビデはサウル王によって王の側近として王宮に召し出されますが、サウル王はダビデに対して病的に、とても辛く当たります。サウル王は時にはダビデがいなければどうしようもないとすがりつき、またそのすぐ後には燃えるような怒りと殺意をダビデに向けます。ダビデは何度もサウル王から命を狙われ、また命乞いをされました。ダビデとサウル王の付き合いは命を削りあうような関係でした。またダビデがサウルから命を狙われるということは、イスラエル王国全土から居場所がなくなるということでもあります。では外国に行けばダビデの居場所があるかというとそうではありません。ダビデは戦争で数々の武勲を挙げていたため、周辺諸国からは常に危険視されていました。ダビデにとってイスラエルでの居場所が無くなるということは、世界中から居場所が無くなるということでした。そしてそれは同時に、ダビデの理解者が世界中から一人もいなくなるということでもあります。

詩篇22篇は見捨てられた者の心境をうたっている歌です。世界中から見捨てられ、また神様からも見捨てられているような感覚に陥っています。しかし詩篇の作者は、神様が正しい者を見捨てるようなお方ではないと分かっているので、神様に自分を見捨てないでくださいと懇願しています。自分は虫けらのような存在ですが、どうか見捨てないでくださいと祈っています。22:20には「私のただ一つのもの」という言葉があります。辞書によるとこの一つのものの意味は、「自分だけが持っている独特で、他にも代えることができないもの」と書かれています。そして多くの場合は「命」と訳されるそうです。他にも、アブラハムがイサクを指すときに、ただ一人の息子という意味でこの言葉を使っています。それを失ったら自分は自分でなくなるというようなもの、そういった意味を含めた意味での命です。私たちは孤独になると、そういった意味での命、自分という存在そのものが危機に陥ります。誰からも認められないということは、世界にとって、自分は生きていても、死んでいても同じだと感じるからです。尊厳と言ってもいいでしょうか。私たちは普段、世界中の多くのものから認められていると感じることで、自分の尊厳を保っているのかもしれません。詩篇22篇の作者は世界から見放されました。そして自分の命、尊厳が危機に陥ります。その時、神様を求めたのです。自分の尊厳が神様によって守られることこそ、真の平和です。世界よりもゆるぎないお方が私の存在を守ってくださるのです。

神様は確かに私たちの尊厳を守ってくださるお方です。それもご自分の尊厳を捨てるほどに私たちの尊厳を守ってくださるお方なのです。詩篇22:1はイエス様が十字架の上で引用されたお言葉の一つと言われます。十字架にかかられたイエス様はまさに世界中から見捨てられた存在でした。そしてご自身のただ一つのものである、命を捨てられました。また父なる神様にとってもただ一人の子を死に追いやった瞬間でもあります。神様はご自分のただ一つのものを失ってでも、私たちのただ一つのものを守ってくださるようなお方です。たとえ世界中が私を見捨てたとしても、私たちは自分の尊厳を神様に置き、神様に守られているという平安をいただきたいと思います。

お祈りの課題

  • 昭島教会に集う方々、ご家族のために
  • 最近、初めて来られた方々、久しぶりに来られた方々のために
  • 新型肺炎で苦しんでいる方々のために。また困難の中、神様にあって助け合う事ができるように。
  • クリスマスの導きのために
  • 川越教会のために

賛美 新聖歌252 安けさは川のごとく

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主の祈り

天にまします我らの父よ。

ねがわくは御名をあがめさせたまえ。御国を来たらせたまえ。御心の天になるごとく、地にもなさせたまえ。

我らの日用の糧を今日も与えたまえ。我らに罪をおかす者を我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ。我らを試みに合わせず、悪より救い出したまえ。

国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり。

アーメン。

(出典:新聖歌)