母の日にいのちについて考える

「母の日にいのちについて考える」
今年の母の日は5月10日です。もともと母の日は、アメリカの教会からはじめられたお祝いです。教会学校で長年、子供たちに聖書を教えていた婦人が亡くなりました。彼女の娘は、母を偲んで教会で追悼式を行い、母が好きだったカーネーションの花をたくさん飾りました。そこ参加した多くの人々が感動を受けたのです。その一人、ジョン・ワナメーカーは自分が所有する百貨店で母の日記念会を盛大に行いました。この催しがきっかけとなって、アメリカの議会は5月の第二日曜日を母の日と定め、やがて世界中で母の日が祝われるようになったのです。
旧約聖書では、「神が人を創造し、男と女に彼らを創造された。」と記されています。神は初めから男と女とを区別して創造されました。また、それぞれに別々の役割を与えられました。男と女によって子孫を残すように神は定められましたが、子を身ごもるのは女の役割とされました。それ故、女は、子を身ごもり、苦しんで子を産まなければなりません。しかし子を産むということは苦しみだけではありません。子どもが生まれた時の喜びは、出産の苦しみを忘れさせるほどの喜びだと言われます。子を産むということは苦しみですが、それを通して神様は子を産むという喜びを女だけに与えられたのです。
また神は女に子を愛するこころを与えられました。子は母の愛情に育まれて成長します。この愛情なしに子は育つことはできません。私たちはひとりで大きくなったように思いがちですが、母が子を愛さなければ子は生きることはできません。そのように、神は女に子を愛するこころを与えられました。私たちは偶然に何の目的もなく生まれたものではありません。神は私たちにいのちを与えてくださいましたが、私たちが生まれるためにはこの母の愛情なしには、生きることができませんでした。母の日に、私たちにいのちを与えてくださった神と育ててくれた母に感謝したいと思います。