天国と極楽について
仏教式の葬儀で、葬儀に参列された方々が、亡くなられた方の遺族に対して、「○○さんは天国で安らかに暮らしていますよ。」とか、「また、天国で再会できます。」などと、遺族を慰めるために、口にする方がおられますが、本来、仏教では、亡くなられた方は極楽に行くと教えているはずです。(仏教の宗派に違いはありますが。)しかし、日本人の多くの人々が、人が亡くなると自然に天国に行くと信じています。日本人は仏教や神道、キリスト教の教えが入り交じって、そのような考えが自然に身についたものと考えられます。
キリスト教においても、亡くなられた方々が、すぐに天国に行くわけではありません。聖書の教えでは、イエス・キリストを神の子と信じる者が亡くなった場合、イエス様がおられる「パラダイス」に行きます。そして、世の終わりをそこで待ちます。神による最後の審判の後、天から新しい天地が降ってきます。そして、イエス様によって罪を赦された者は、その新しい天地(天国)において、神様ともに永遠に暮らすという教えです。
天国がどのような世界なのか、聖書では具体的には説明されていません。しかし、天国について次のように聖書に記されています。「神ご自身が彼らとともにおられて、彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。」
神はこの地上を完全なものとしてお創りになられましたが、人は自分の罪によってこの地上を悪で満たし、神様が創造された世界をねじ曲げてしまいました。世の終わりは、人間の罪の結果です。それゆえ、神様はこの地上を滅ぼし新しい天地を登場させます。しかし、そこには罪のある者は入ることができません。それゆえ、神様は、ご自分のひとり子、イエス・キリストを人として誕生させ、人の罪の身代わりとして、十字架の上でそのいのちを犠牲にされました。しかし、イエス・キリストは神の子ゆえ、三日目に復活して、天に昇って行かれました。神は、私たちに、イエス・キリストを神の子と信じる者は、イエス・キリストの身代わりの死ゆえに罪を赦すと約束して下さいました。
天国は罪の無い世界です。私たちは罪を持って天国に入ることは出来ません。それゆえに、イエス・キリストはご自分のいのちをお捨てになり、私たちの罪の問題を解決し、天国への道を備えてくださったのです。難しい話になりましたが、もっと詳しくお知りになりたい方は、是非、一度、教会にお越し下さい。お待ちしております。