自分を好きになりたい人にお勧めの絵本

 

10年ほど前に、「たいせつなきみ」という絵本が有名になりました。作者はマックス・ルケードという牧師です。この絵本に登場するのは、ウイミックスという小さな木のこびとたちです。このウイミックスたちは毎日、たがいに金ぴかのお星さまシールと灰色のだめじるしシールをくっけあって暮らしていました。才能のあるこびとたちは金ぴかのお星さまシールが張られました。また、何にもできないぶきっちょなこびとにはだめじるしのシールが張られました。

主人公のパンチネロは、なにもできないぶきっちょなこびとで、体中にだめじるしのシールがはられていました。ある日、彼はお星さまシールもだめじるしシールも張られていないルシアという少女に出会いました。パンチネロは自分もルシアのようになりたくて、どうすれば彼女のようになれるか尋ねました。すると、彼女は丘の上に住むエリのところに行くように教えました。パンチネロがエリの家に行くと、エリが彼の名前を呼びました。パンチネロはどうしてぼくの名前を知っているのとエリに話しかけました。エリはパンチネロに「もちろん、知っているさ、わたしがおまえを作ったんだからね」と言いました。ここに登場するエリは神様を表しています。また、パンチネロは私たちを表しています。私たちは周りの人の意見に縛られ、影響を受けてしまいます。しかし、それは必ずしも正しい考え、評価ではありません。神様は私たち一人一人を愛し、特別なものとして創ってくださいました。人の意見ではなく、神のことばに耳を傾ける時、私たちは自分自身の見方も変わってきます。聖書には、神の目に私たちは高価で尊いと記されています。私たちは人と比較して自分の価値を決めるのではなく、神の目にどうかを考える時、本当の自分を受け入れ、神の目に愛されていることを知る時、自分自身を愛せるようになるのです。「たいせつなきみ」はそのことを私たちに教えてくれる大切な本です。「たいせつなきみ」をお読みになりたい方は、教会にお越しください。無料でお貸しいたします。お待ちしております。 牧師:久富昭彦