ハートフル・メッセージ23:一神教の神と多神教の神々

一神教の神と多神教の神々

今年も新しい年が始まりました。今年も多くの方々が神社にお参りする姿をテレビで放送していました。それを見ていた、アメリカから来られた宣教師が感心して言いました。「日本人の多くの人々が神様を信じているんですね。」しかし、本当に日本人は神様を信じてお参りしているのでしょうか。確かに神様がおられることは信じているでしょう。神様はいないと思っている人が、わざわざ神社にお参りに行くわけはありません。しかし、神様がいることは信じていても、自分が拝んでいる神様がどのような神様であるのか知ってお参りしている人はごくわずかではないでしょうか。多くの人々は、正月だけは、一年の初めの日は、神様に祈って始めたいという思いでお参りしているのではないでしょうか。

世界の宗教を大きく分けると、一神教と多神教に分けることができます。一神教とは、神様は一人だけ(創造主)であると信じる教えで、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が唯一の創造主を信じる宗教です。日本などのように、太陽や月、山、などの自然、動物、人間などを神と崇める宗教が多神教です。一神教と多神教の大きな違いは、一神教は神様から人間に啓示(神から人へ伝えられた)された教えと、多神教は人間が自然や動物を神に崇める教えの違いです。元々、人間自体が神に創造された存在ですから、人間だけが神を礼拝し崇める唯一の存在です。他の動物は神を崇め礼拝すると言うことは絶対にありません。

聖書は、創造主なる神様が私たち人間に、ご自身をわかりやすく表してくださった唯一の書物です。そこには、天地創造の話から、神様と人間との歴史、神様が私たち人間をどのように愛しておられるかが書かれています。また、イエス・キリストは、人間が不思議な奇蹟を行って神になった者ではありません。元々、神の子(神)であられた方が、人々の罪の身代わりとして、死ぬために人と同じ者として生まれてくださったお方です(神は死ぬことがないので、肉体を持って生まれてくださった)。また、その神の子が私たちの罪の身代わりとして十字架に付いて死んでくださいました。しかし、イエス・キリストは神の子であるため、死より三日目に復活して天に昇って行かれたのです。聖書はそのことを証言し、イエス・キリストを神の子と信じる者の罪を赦し、天国に住まいを備えてくださると約束しています。この事について、もっと詳しくお知りになりたい方は教会に来られるか、お電話ください。お待ちしております。

牧師:久富昭彦