ハートフル・メッセージ30:将来の生活に不安がありますか

 年金だけの生活では、2000万円が不足するというデーターが示され、多くの年金で生活している高齢者や、これから年金暮らしをしようとしている人々に不安が走りました。しかし、それは一つのデーターであり、すべての高齢者の生活に、2000万円が不足するということではありません。

 私たちは、明日のこともわからないのに、先の先まで考えて、将来に不安を覚えやすい者です。幾ら私たちが、5年先、10年先のことを心配してもその通りになるわけではありません。10年前、20年前に、今の生活を想像できた人がいたでしょうか。だからと言って、何の貯えもしなくても良いというわけでもありません。ある新聞記事で、将来のために生活を切りつめて貯蓄したが、これからと言うときに、奥さんを病気で亡くし、彼女がまだ生きているうちに旅行に連れて行きたかったという記事を読んだことがあります。将来のために蓄えても、今自分らしい生活をしなければ、自分の人生をつまらなくしてしまいます。お金はいくらあっても困りませんが、その日その日に、喜びや充実感がなければ、何のための人生でしょうか。

 聖書の有名なことばに「だから、あすのための心配は無用です。明日のことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分にあります。」があります。その前のことばから説明すれば、空の鳥や野の花さえ、神様が養っているのだから、鳥や花より素晴らしい人間は、心配しなくても神様が必要は満たしてくださる。だから明日の心配は無用ですという意味です。自分の力や医学で命を伸ばそうとしても限界があります。今日一日を神様に委ねるなら、神様が私たちの必要を満たし、守って下さる。これが聖書の教えです。人間の限界、自分の限界を知ることが、神様に出会う近道です。神様は、人間の力を超えたお方、自然の力を超えたお方です。私たちが神様を求めるなら、神様が私たちに近づき、ご自身の存在を明らかに示してくださいます。

 神様を知りたい方、神様に出会いたい方、将来に不安を覚える方は、ぜひ、教会にお越しください。お待ちしております。

牧師:久富昭彦