運命を信じますか。
運命を信じる人を運命論者と呼びます。運命を信じている人は、人間の力を超えた存在、神様または、宇宙を支配する法則を信じる人々です。全ての出来事が偶然に行われているのではなく、全ての支配者、または、人間の運命を支配する存在があることを信じています。
運命的な出会い、運命の人という考え方は、人間の知恵を超えた存在が、二人を引き合わせたと考えます。決して偶然の出会いではなく、目に見えない力によって引き合わされ出会った。または、出会うべくして出会った。ある人は二人は赤い糸で結ばれていたと考える人もいます。
また、自分の貧しい環境を運命と受け入れ、人生をなかばあきらめて生きている人もいます。運命とは、生まれてから死ぬまで、人の人生は定められていると考え、人間の努力ではどうしても変えることができない人生です。しかし、その人は、自分のうまくいかない人生を運命のせいにしているといえます。
また、運命を信じている人は、「因果応報」という考えを持っています。因果応報とは、良いことをすれば良い報いがあり、悪いことをすれば悪い報いがあると考えます。不治の病や障害を持って生まれた子供。災害や悲惨な出来事に見舞われると、人は自分の罪なのか、両親の罪なのか、はたまた、先祖の祟りではないかと不幸の原因(犯人)捜しをします。
聖書では、運命ではなく「神の摂理(せつり)」と考えます。運命は人間の力では変えることはできません。生まれてから死ぬまでその人の人生は定められ、変えることはできないと考えます。しかし、神様は人格をお持ちの神様です。確かに神の定めはありますが、私たちが悔い改め、または、祈ることによって、神様が私たちの人生を変えてくださいます。旧約聖書にニネベという町のことが書かれています。ニネベという町は悪い人々が多く、その悪名が天にまで届くほどでした。神は彼らの悪ゆえにこの町を滅ぼす決心をされました。しかし、神様はこの町に預言者ヨナを遣わし「あと40日するとこの町に神の怒りが降り滅ぼされる」と町中に知らせたのです。ニネベの人々はヨナのことばを聞いて、罪を悔い改め、断食して神様に助けを求めました。すると、神様は彼らの姿を見て、ニネベの町を滅ぼすことを思い直されたのです。運命は自分の人生はどんなに努力しても変えられないと考えますが、神の摂理は、私たちが神様に祈るなら、神様に頼るなら変えることのできる人生です。あなたの人生も今からでも変えることができます。この神様についてもっとお知りになりたい方はぜひ、教会にお越しください。