世の終わりとイエスの再臨

「世の終わりとイエスの再臨」ルカの福音書21章5節~9節

先週に引き続いて宮でのお話しです。神殿の素晴らしさを見て、その見栄えの素晴らしさに驚く人々を見て、イエス様は弟子たちに言われました。6節「あなたがたが見ているこれらの物について言えば、石がくずされずに積まれたまま残ることのない日がやがて来ます。」弟子たちはイエス様に質問しました。7節「先生。それでは、これらのことは、いつ起こるのでしょうか。これらのことが起こるときには、どんな前兆がるのでしょうか。」イエス様は世の終わりの前兆として五つの出来事を取り上げています。

(1)偽キリスト、偽預言者の登場。
キリストの名を名のる者が大勢現れ、「わたしがキリストだ」とか、「時が近づいた」と言って人々を惑わす者が多く登場する。そういう人に惑わされたり、信じてはいけない。

(2)戦争や暴動
戦争や暴動のことを聞いてもこわがってはいけない。これらは、世の終わりのはじめに必ず起こること。民族は民族に敵対し、国は国に敵対する。

(3)自然災害、疫病の流行。
大地震があり、方々で疫病やききんが起こり、天からのすさまじい前兆が現れる。しるしについては、ヨハネの黙示録に記されています。

(4)キリスト教の迫害。
これらのすべての前に、人々はあなたがたを捕らえて迫害し、会堂や牢に引き渡す。

(5)エルサレムが軍隊に囲まれる。

この五つのしるしの後、人の子(イエス様が)輝かしい栄光を帯びて雲に乗って来るとイエス様は弟子たちに説明されたのです。

そもそも、世の終わりとは何でしょうか。それは、神の子が栄光を帯びて再び私たちの前にその姿を現し、神が備えてくださった神の国に私たちを招いて下さる栄光の時です。神が天地すべてを創造された時、それは完璧で罪も死もありませんでした。しかし、私たちの先祖アダムとエバは罪を犯しエデンの園から追い出されてしまいました。その後、人は神様から離れ、自分たちの都合のいい世界を創り上げてしまいました。その世界は、神の創造した世界とはかけ離れた世界です。それゆえ、神はもう一度、罪も死もない世界に私たちを招いてくださるのです。それが、神の国、天国と呼ばれるところです。しかし、罪あるものは神の国に入ることができません。それゆえ、私たちに罪の赦しが必要となるのです。世の終わりの時は、最後の審判の時です。すべての人は、神の前に立たされ今まで犯さてきた罪が明らかにされます。そして、その行いによって裁かれると記されています。しかし、ここに希望があります。神様は神の子イエス・キリストを信じる者の罪は、イエス・キリストの身代わりの死のゆえにすべて赦されると約束してくださったからです。世の終わりを避ける道はありません。しかし、神は私たちのために、新しい世界を創造して下さいました。また、神様はその新しい世界に私たちを招くために聖書を私たちに与えてくださり、世の終わりに備えるように教えられたのです。

ルカの福音書21章29節~31節「いちじくの木や、すべての木を見なさい。木の芽が出ると、それを見て夏の近いことがわかります。そのように、これらのことが起こるのを見たら、神の国は近いと知りなさい。」世の終わりは、私たちを新しい神の国に招くために必ず起きる出来事です。また、神様は一人でも多くの人が神の国に入ることができるように、世の終わりのしるしを教えて下さいました。私たちは世の終わりを恐れる者ではなく、天の御国を待ち望む者です。また、イエス様は私たちが天の御国に入れるように、34節に警告をしています。「あなたがたの心が、放蕩や深酒やこの世の煩いのために沈み込んでいるところに、その日がわなのように、突然あなたがたに臨むことのないように、よく気をつけていなさい。」マタイの福音書では、目をさましていなさいと戒めています。アライアンスのグループは、イエス・キリストを救い主、聖め主、いやし主、再臨の王と信じるグループです。再臨の王を待ち望むことは、世の終わりに備えることです。世の終わりは神様が定められた約束です。しかし、神は人を滅ぼすために世の終わりを定めたわけではありません。人間が悪の世界を作り上げてしまったゆえの滅びです。しかし、神様は私たちのために、もっと素晴らしい世界を備えて下さいました。それが神の国です。神様は一人でも多くの者が、神の国に入ることができるように、私たちに、聖書と教会を与えて下さいました。私たちは、神様と共に働き、この素晴らしい知らせ、福音を世界中に広めていきたいと思います。