来たるべき世において立派な土台となるものを自分自身のために蓄え、まことの命を得るように命じなさい。」

テモテへの手紙 第一 6:19

この御言葉の直前の箇所では「この世の富に頼らないで」と語られていました。「富を天に蓄え、まことの命を得なさい」ということです。ちなみに、この箇所で「土台」と訳されている語は “θεμέλιον(セメリオン=基礎)” という語で、第三版までは「未来に備えて良い『基礎』を自分自身のために『築き上げるように』」と訳されていました。富を蓄え、基礎を築きあげるのですね。余談になりますが、私はこの「築きあげる」という表現が好きです。「築きあげる」というと、石垣やレンガのような小さなものを積み重ね、大きな土台を築きあげていくイメージが湧くからです。たとえ大きな力を持っていなかったとしても、小さな力を積み重ねていけば大きな土台を築き上げていくことが出来ると分かると勇気が出てきます。「蓄える」ということも同じでしょう。先週の伝言板でもお伝えしましたように、大切なのは日々の積み重ねです。コツコツと富を天に蓄え、立派な土台を築きあげていきたいと思います。