「失望せずに善を行いましょう。あきらめずに続ければ、時が来て刈り取ることになります。」
ガラテヤ人への手紙 6:9
心理学者アドラーは『二匹のカエル』という童話が好きでした。このようなお話です。「二匹のカエルは牛乳瓶の中に落ちてしまい、そこから抜け出せなくなってしまいました。一匹のカエルは『もうダメだ』と諦めてしまいましたが、もう一匹のカエルは、何とかその状況から抜け出そうと必死に足をバタつかせました。この諦めない行動(バタ足)の結果、なんと牛乳かき混ぜられて固いバターになり、これを足場にして外に脱出することが出来たのです!」アドラーはネガティブなカエルを「自らの劣等感コンプレックスに屈してしまう人」と同一視し、もう一方の諦めなかったカエルを「劣等感を成長の動機に変えた人」と同一視しました。アドラーが推奨したのは、もちろん後者の生き方です。試練にあった時や「私には出来ない」と感じるような時、私たちは、どちらの生き方を選ぶでしょうか。希望を捨てずに努力を続けた、後者のカエルのようでありたいものですね。