2019年2月10日 主日礼拝メッセージ

「強くあれ、わたしがあなたがたとともにいる」 ハガイ書2章1節~9節 金田洋介牧師

イスラエルの民は捕囚から解放され、故郷へと帰還しました。その後、ユダの総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアの主導で、破壊された神殿再建がスタートしますが、数々の妨害に遭い、再建工事は中断してしまいます。それから十数年の月日が経過し、民の心は神殿再建よりも自分の生活の安定を最優先に考えるようになっていました。そのような時、神様は預言者ハガイを通してゼルバベルらを励まし、再建工事は再開されたのです。本章は、神殿工事が再開されてから1ヶ月が経過した頃の事です。

Ⅰ.「 強くあれ」と励まし共にいてくださる神

民の中には、破壊される前の神殿を覚えている人たちがいたようです。栄光に輝くかつての神殿に比べると、再建中の神殿はあまりにも見劣りするものでした。 神様は過去と現実の差に気落ちする民を憐れみ、「強くあれ…わたしがあなたがたとともにいる」と励ましたのです(3節~4節)。 聖書の中には、この「強くあれ」という言葉がたくさん出てきます。 モーセやヨシュアと共におられ彼らを励ました神様は、私たちと共にいて励ましてくださるお方です。大きな問題や課題に直面し、うろたえ、恐れるとき、神様は私たちに「強くありなさい」と励まし、乗り越える力を下さるのです。

Ⅱ.栄光に満たしてくださる神

彼らは様々な戦いに直面していました。神殿再建を妨げる現実の敵との戦い。先が見えない中で最後まで神様を信じることができるかという信仰の戦いです。神様は、ゼルバベルらに「先の神殿に勝る栄光で満たし、この所に平和を与える(9節)」と、以前に勝る栄光を宣言されました。民は神様から平安をいただき、前進したのです。

建設中の神殿は私たち一人一人を現しているように思えます。私たちは、信仰という土台の上に、神様との生きた交わり(御言葉と祈り)を通して、クリスチャンとして建て上げられていきます。聖書は私たちを神の宮だと教えています。神様が私たちの内に住み、神様の栄光が私たちを通して現されるという素晴らしい約束です。時に、神様を無視して自分中心になりやすく、失敗ばかりの私たちですが、憐れみ深い神様は、そんな未熟な信仰者の私たちを見捨てず、共にいて「強くあれ」と励まし続けてくださいます。そして、これまで体験したことのない神の栄光に満たしてくださるのです。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。 今週のお花は、カーネーション、ゆり、グロリオサ、ドラセナ、もくれんです。