2023年2月26日 主日礼拝メッセージ

「もしかすると、この時のため」エステル 記 4:1-17 金田ゆり牧師

エステル記は、ペルシアに残留していたユダヤ人たちの物語です(BC483~)。エステル記 には神、祈り、という言葉が出て来ません。私たちの社会に神と言う言葉が出てこなくても、認めなくても、神は確かに働かれ、ご計画を実現されることを教えているのです。エス テルはユダヤ人であることを隠して王妃となりましたが、ハマンの悪だくみにより、エステ ルの養父モルデカイとユダヤ人が根絶やしになる法令が出されました。
1 泣き叫ぶユダヤ人、王の門まで走るモルデカイ 1~3 節
首都スサは大混乱に陥り、ユダヤ人たちは泣き叫び、灰をかぶり、粗布をまといました。 モルデカイは、自分がハマンに屈しないことでユダヤ人が虐殺されることを知り、絶叫しな がら王の門の前まで走りました。モルデカイは、神の前で、傲慢なハマンには決して屈しな いと心に決めていたに違いありません。悪に屈せず神の前で正しい行いをしたとき、時に危 機が訪れることがあります。ユダヤ人の滅亡はもはや確実と思われましたが、モルデカイは 望みを捨てませんでした。
2 エステルの葛藤 4~11 節
モルデカイとエステルの緊迫したやり取りが伝わってきます。モルデカイは、王に法令撤 回の懇願をするようエステルに命じます。しかし、王に呼び出されないのに王のもとに行く 者は誰でも処刑されるという法令がありました。王が金の笏を伸ばせば許されるのですが、 エステルは葛藤します。普通は諦めるしかない状況です。これはもうだめだ、祈ってもだめ だ、仕方ないんだと思える状況。私たちに諦めさせ、神に向かわせなくする信仰の危機とい うものがあるのです。
3 もしかすると、この時のため 12~17 節
モルデカイは、神を信頼する者として、エステルの養父として、渾身の力を振り絞った信 仰の言葉をぶつけます。神のご計画の実現の為に、立ち上がらなければならない時があるの だと。あなたが王妃になったのは、このような時の為ではないのか!モルデカイは、神の御 心とご計画が行われることを決して諦めないのです。エステルは、モルデカイの信仰を受け 止め、自分も神の御心の為に諦めないと決心し、死を覚悟して王のところに行きます。結 果、王に許され、ハマンの悪だくみは暴かれ、ユダヤ人は平和を取り戻したのでした。神は ご計画の為にあなたを用いられます。私がここにいるのは、神様、この時のためなのです か?そうです。その為です。神のご計画の実現の為に、あなたが必要です。示されることが あったら、神の前で立ち上がってほしいのです。小さなことから大きなことまで、神はあな たを用いられます。あなたは想像以上の神のご計画を見ることになるでしょう!

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、野いちご、グロリオサ、カラー、カスミソウです。