「その名はインマヌエル」 イザヤ書7章1~17節 金田ゆり牧師
イエス・キリストの誕生の預言が多く記されているのがイザヤ書です。7章の預言がなされたのは、BC734頃。南ユダのアハズ王の世に、スリヤと北イスラエルが攻めてくるという緊迫した状況で預言されたのです。
1.恐れてはならない―揺れ動くアハズ王
アハズと民は不安に襲われていました。しかし主は「気をつけて、静かにし、恐れてはならない」と言われました。恐れてはならない。私たちが不安に陥る時、まず神が言いたいことは、これです。聖書全体が語る神のメッセージです。アハズは悪王で有名ですが、神は彼に「信じないならば、立つことはできない」と強く決断を迫られました。私たちが揺れ動く時、神は情熱をもって「恐れるな、信じよ」と強く迫られるお方です。
2.神が共におられるしるしを求めよ
揺れ動くアハズに、神は「主に一つのしるしを求めよ。陰府のように深い所、天のように高い所に」と言われました。神が共におられることを知るために、人の考えでは及ばないしるしを求めてよいというのです。信仰的な危機の時、共にいますお方を信じることができるように、神はしるしを見せて下さるお方です。小さなしるしであっても、それは神が介入されなければ決して起こり得ない確かなしるしを、あなたは見ることができます。
3.インマヌエルの約束
アハズは、最後まで神を信じませんでした。そのような不信仰が満ちた時に、「見よ、おとめがみごもって男の子を生む。その名はインマヌエルととなえられる」と神は一方的に救い主誕生の約束をされたのです。インマヌエル、それは「神われらと共にいます」という意味です。イエス・キリストは、罪からの解放と同時に、私たちと共に歩むために生まれて下さったのです。あなたがこの地上での生涯で、主と共に歩む素晴らしさを味わい知るために。あなたが心から願い信じるなら、あなたもインマヌエルのしるしを見るのです。それが、神の御心であり、約束なのです。