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祈祷会メッセージとお祈りの課題

あなたの道をまっすぐにしてください

主よ。私を待ち伏せている者がおりますから、あなたの義によって私を導いてください。私の前に、あなたの道をまっすぐにしてください。(詩篇5:8)

詩篇に入りました。詩篇はその名前の通り、たくさんの詩が納められています。多くはダビデ王が書かれた詩篇と言われています。今日の詩篇5篇も表題に「ダビデの賛歌」と書かれています。「フルートに合わせて。」とも書かれていますが、おそらく曲になっていたのでしょう。楽譜が無いのでどんな曲だったのかは分かりません。ダビデ自身も竪琴の奏者でしたので、作詞作曲をしたのかもしれません。

このような歌の形式をとっていますが、内容は祈りです。ダビデの心からの祈りが歌になっています。今日の詩篇は、苦しみの中で、悩みの中で神様を求める内容の祈りになっています。具体的にどんな状況であったのかは分かりませんが、不当な扱いを受けていたのだろうということはなんとなく分かります。ダビデの人生は戦いの人生でした。国内外の戦争に翻弄され続けた人生でした。多くの敵がいたことです。ダビデはその時々において、このような祈りを捧げていたと思われます。

ダビデはまず神様に自分の祈りを聞いてくださいと訴えて、次に神様の正義について歌っています。神様は不正を許される神様ではなく、公正に裁かれる神様であると歌っています。悪を喜ぶ神様ではないと歌っています。だから悪を行う者は自然と神様を避けます。裁かれることを恐れているからです。ですが今回、ダビデは自分は悪を行っていない、悪を行っていないのに悪を行っているかのように不当に扱われているので、神様の前に来て、祈っていますと歌っています。

不当に扱われている時の悩みは本当に辛いものです。今まで誠実に行ってきたはずなのに、なぜ周りから非難されるんだろうか?いったい何が間違っていたんだろうか?と考えます。そして神様の御心が本当に分からなくなります。神様はどこへ私を導きたいんだろうか?それとも神様は私の事を忘れてしまったんじゃないだろうかと思います。ダビデはそのような時に、神様にこの祈りを祈ったのだと思います。ダビデは神様から忘れられてしまったかもと思った時に、神様から離れていかないで、むしろ神様に近づこうとしました。「あなたの家に行き、あなたを恐れつつ、あなたの聖なる宮に向かってひれ伏します(7節)」と歌っています。そして「あなたの義によって私を導いてください。私の前に、あなたの道をまっすぐにしてください(8節)。」と祈っています。導きが分からなくなるくらい混乱している状況の中で、あなたの道をまっすぐにしてください。そして私がその道を歩めるようにと祈っています。

ダビデは困難な時にこそ、神様が見えなくなるような時にこそ、神様を求めました。私たちも神様に祈ることができます。ダビデのように辛い時にこそ祈りたいと思います。なんとなく辛いことがあるとふさぎ込んでしまいがちですが、神様は私たちの悩みを理解してくださるお方ですから、神様に近づいて祈りたいと思います。そしてどうぞあなたの道がはっきりと見えるようにまっすぐにしてくださいと祈りましょう。

お祈りの課題

  • 10/30(日)宣教礼拝、宣教フェスティバルのために
  • クリスマスの準備のために
  • 昭島教会に集っておられる方々、ご家族のために
  • 桜ヶ丘教会のために