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祈祷会メッセージとお祈りの課題

苦難に耐え分かち合うテサロニケ教会

兄弟たち。あなたがたのことについて、私たちはいつも神に感謝しなければなりません。そうするのが当然なのです。なぜならあなたがたの信仰が目に見えて成長し、あなたがたすべての間で、ひとりひとりに相互の愛が増し加わっているからです。それゆえ私たちは、神の諸教会の間で、あなたがたがすべての迫害と患難とに耐えながらその従順と信仰とを保っていることを、誇りとしています。
IIテサロニケ1:3-4

先週から聖書通読はテサロニケ人への手紙に入っています。テサロニケ人への手紙は、パウロが2回目の伝道旅行中に書いた手紙と考えられています。パウロは2回目の伝道旅行中にテサロニケを訪れ、そこで福音を伝えました。パウロの話を聞いた何人かの人がイエス様を受け入れてクリスチャンの集まりができ始めましたが、迫害が起こりパウロはわずか3週間ほどでテサロニケを去ることになりました(使徒17:1-10)。パウロはこのテサロニケの人々の事をずっと気にかけていました。そこでこの伝道旅行中、おそらくコリントに滞在している時(使徒18:1-11)にこの手紙を執筆したと考えられています。パウロがコリントにいた期間は1年半と書かれていますので、じっくりと腰を据えてコリント教会やテサロニケ教会のことを気にかけることができたのでしょう。

パウロがテサロニケ教会を去った後も、テサロニケの人々は堅く信仰に立ち続けていました。その事はパウロをとても喜ばせ、励ましていたことと思います。先ほど読んだ1:3にもパウロがテサロニケ教会の人々について神様に感謝している姿が記されています。

パウロはテサロニケ教会の人々にキリストの再臨のことについて手紙で書いて教えています。キリストの再臨とは、文字通りイエス様が再びこの地上に来られることですが、その時私たちは天にあげられ、神様の許で永遠に過ごすようになると聖書は教えています。なんとなく再臨と言うと、裁きの時、黙示録にあるような暗い時代の方が連想されてしますが、本当は希望の時です。もはや涙も憂いもない神様のご支配の中に私たちが入れられるからです。パウロは自分が迫害に会い、テサロニケ教会の人々から離されていることについて手紙で触れています。それはサタンの妨害によるのだと言っています。今の時代はそのような妨害、苦しみが起こるが、やがて来る再臨の時にはそれらは栄光へと変わるのだとテサロニケの人々を励ましています。だからこの辛い時代にも苦難に耐え、これからも信仰を守り通すように励ましています。

テサロニケの人々はパウロにとってはわずか3週間の伝道期間でしたが、その後、テモテや他のお弟子さんたちにも励まされ、良く信仰を守り通していたようです。1:3のパウロの言葉の中に「あなたがたの信仰が目に見えて成長し、あなたがたすべての間で、ひとりひとりに相互の愛が増し加わっているからです。」とあります。テサロニケの人々はいつも神様を求めて生活していたのでしょう。だから神様に養われ、愛をはぐくまれてきました。テサロニケの人々に注がれた神様の愛は、人々の間からあふれていました。テサロニケの人々はいつも感謝をもってお互いに助け合い、支え合っていたことです。その噂はパウロがいたコリントの教会にも届きましたし、他の教会にも届いているという事をパウロは1:4で書いています。

私たちも今日は南大沢と昭島のみなさんで一緒に祈祷会を持てていますことを感謝します。特に昭島教会からすれば、この度の改築のために南大沢チャペルからも多くの捧げものを頂きました。そして会堂をきれいにすることができました。このことを共に喜び分かちあいができるのは、クリスチャンの特権だと思います。パウロがテサロニケの教会と体は離れていましたが喜びを分かち合ったように、私たちも分かち合いたいと思います。またこれから祈りの時を持ちますが、お互いの教会のために祈り合い、励まし合うことができたらと思います。それぞれの教会、兄弟姉妹の課題があると思いますが、同じキリストにある希望をもって祈っていきたいと思います。

お祈りの課題
  • 昭島教会に集っておられる方々、ご家族のために
  • 2/12神学生支援デー、2/19教団代議員総会のために
  • 南大沢チャペルのために