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祈祷会メッセージとお祈りの課題

神様に信頼し直す

それで、ヤコブは自分の家族と、自分と一緒にいるすべての者に言った。「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き、身をきよめ、衣を着替えなさい。私たちは立って、ベテルに上って行こう。私はそこに、苦難の日に私に答え、私が歩んだ道でともにいてくださった神に、祭壇を築こう。」
創世記35:2-3

創世記32章でヤコブは神様と格闘し、33章で兄エサウと和解します。その後ヤコブはシェケムで暮らしていました。34章ではとても悲惨な事件が起こります。ヤコブの娘ディナが地元の族長の息子シェケム(その土地と同じ名前)に辱められ、ヤコブの息子たちがその報復として、シェケムの部族の男たちを皆殺しにしてしまうのです。とても凄惨な事件です。このためヤコブとその家族はもはやこの地に住み続けることが難しくなりました。

35:1で神様はヤコブに語りかけます。「立って、ベテルに上り、そこに住みなさい。」ベテルはかつてヤコブが神様と出会った場所です。ヤコブは若い時に、兄エサウの調子の権利を奪い、父イサクからの祝福も奪い取って、家を飛び出しました。そして叔父の家へ向かう途中、ベテルで神様がヤコブに出会ったのです。神様は着の身着のままのヤコブに大いなる祝福を与えると約束されます。ヤコブは孤独を感じ、全てを失ったかのように感じていたかもしれませんが、神様が共にいて下さるということを初めて経験するのです。そしてそこに石の柱を立て、神様を賛美し、「ベテル(神の家)」という名前をつけました。神様はヤコブに、そのベテルへもう一度戻るように言うのです。神様はヤコブの信仰の原点に立ち返り、もう一度神様を信頼し直すようにと促して下さっているのです。

神様が多くを語らなくとも、ヤコブはその真意を理解しました。そして自分の家族に告げます。「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き、身をきよめ、衣を着替えなさい。私たちは立って、ベテルに上って行こう。私はそこに、苦難の日に私に答え、私が歩んだ道でともにいてくださった神に、祭壇を築こう。」自分たちはいつのまにか神様から離れていたかもしれない。神様の前に罪を犯し、シェケムの人たちの前に罪を犯しました。ディナのことはとても許される行為ではありませんが、だからといって人殺しが許されることはありません。今、自分たちは身をきよめ、真の神様以外の全ての偶像を取り除き、苦難の日にヤコブに答え、共に歩んでくださった神様に立ち返ろうと言います。ヤコブの家族たちはみなこの言葉に答え、偶像を捨て、ベテルに帰るのです。ヤコブ達がベテルに着くと、聖書はヤコブの過去を振り返り、ペヌエルで神様がヤコブを祝福された言葉(35:10)とベテルでの神様とヤコブのやり取り(35:11-15)を繰り返して語っています。

私たちは神様が苦難の日に私たちに答え、私たちと共に歩んでくださるお方と信じています。しかし神様は目に見えないお方なので、普段の生活の中でぼんやりとしてしまう事があります。そうして悲しい事件が起こったりすると、もう神様は自分を見捨ててしまったかのように思います。しかしそんなことはありません。神様はいつも共にいて下さいます。なにか信仰がぼんやりしているのではないかと感じる時にこそ、神様は私たちに語りかけているのではないでしょうか。ベテルに帰ろう。神様に立ち返ろうと促して下さっているのではないでしょうか。そのような時にこそ、神様がどのようなお方であったかを思い出し、改めて身を引き締めて、神様に信頼して歩んでまいりたいと思います。

お祈りの課題

  • 昭島教会に集う方々、ご家族のために
  • 最近、初めて来られた方々、久しぶりに来られた方々のために
  • 新型肺炎で苦しんでいる方々のために
  • 宣教地のために
  • 守谷教会のために