そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。 (創世記6:3)
しかし聖書を見ると、箱船を造った期間が120年でないことは明白です。
創世記6章3節で“120年”だと書かれているのは、当時の人々の肉体主義となった堕落した姿を警告しながら、堕落した世の中を掃き捨てるという審判の警告をしたのであって(創世記6:7)、そのとき箱船の啓示をすぐに与えたのではありません。
歳月が流れて3人の息子を産み(創世記6:10)、また歳月が流れた後に3人の嫁を迎えたはずです。その後“あなたは箱船をつくりなさい”(創世記6:14)と言いながら、詳しくその形と設計方法を教えられました(創世記6:15-16)。その次に“私が洪水を地に送る”と宣告されたのです(創世記6:17)。洪水はノアが600歳の時に起こったため(創世記7:6, 11)、洪水が起きる120年前はノアが480歳でした。その時は長男のセム(ノアが502歳の時に誕生)を生む22年前でした(創世記11:10)。
創世記6章10節で“彼はセム、ハム、ヤペテの三人の子供を生んだ。”と語っており、その後、箱船を造るように啓示を受けました(創世記6:14)。箱船の形について語られてから、洪水を地に送り、命の息のある肉なるものを、みな天の下から滅ぼし去ると宣言されました(創世記6:17)。
また、創世記6章18節では、「…あなたは子らと、妻と、子らの妻とともに箱船に入りなさい。」と語られました。これは、箱船の啓示が与えられたとき、すでに三人の息子が結婚した後だったということを表しています。
創世記5章32節を見ると、“ノアは五百歳になって、セム、ハム、ヤペテを生んだ。”とあります。また、創世記11章10節の御言葉を見ると、ノアの一番目の息子セムは、確かにノアが502歳の時に生まれました。そして、彼らが成長して結婚した後に、ノアに洪水の啓示が与えられ(創世記6:18, 7:7, 13)、ノアは神様から与えた啓示の通りに箱船を造りはじめました。(創世記6:22)
もしノアが三人の息子を年子で生んだとしても、502歳から3年以上はかかるはずです。また、結婚して妻をめとるには、三人の息子の歳が最低でも15歳が過ぎなくてはなりません。これを考慮して箱船を造った期間を計算してみると70〜80年になると推測できます。したがって、箱船を造った期間が120年であるという見解は、すべて聖書に沿わない間違ったものなのです。
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