本書を通して、聖書が伝えようとするメッセージが歴史的事実として心に伝わってきます。他の著作では詳しく知ることが出来ないものを知ることになるでしょう。神のことばである聖書の学びが楽しくなり、生き生きとしてきます。信仰が知識としてだけではなく、生活と実践となってきます。信仰生活が口先だけではなく、行いの伴った日常生活となります。
著者とは、ほぼ40 年にわたり、聖書信仰の立場から著者の生活と教会形成を観察してきました。近くまた遠く離れて、親しく見聞きして、著者の信仰姿勢に学びました。その間、説教や奉仕についてひどく批判する者たちがいましたが、著者は、神を愛し、人々を愛し、一貫して聖書を神のことばとして説き続けてきました。ただ、本書の中では、あの有名なF・B・マイヤー師のように、豊かな聖書知識からなのか、それは著者の特徴でしょう。
著者が批判されてきたようなことは、私共の長年の交わりの中にはありませんでした。それどころか、著者とその奉仕する教会との信仰の交わりを通して、励まされた私共の信徒たちは、聖書を熱心に通読するようになる者、熱心に神の御約束に信頼して祈る者、主に忠実に仕える者、個人伝道に励み、多くの人々をキリストの御救いに導き続ける者となり、キリストを愛し、人々を愛する教会形成に邁進しています。その結果、18 の教会が生まれています。
願わくは、読者一人ひとりが、本書を通して、創造主なる神を信じる者の内に働かれる御業の大きさと真実とを御言葉の中に発見し、神の豊かな祝福に満たされるように祈りつつ、重ねて本書を推薦します。
日本福音自由教会協議会グレース宣教会代表牧師
F.H.I. 国際飢餓対策機構連合会長
(社)キングスガーデン三重理事長
堀内 顕
平康第一教会の元老、朴牧師が牧師の務めに就いてから50 周年を迎えるにあたり、『創世記の系図』という題名の著書を執筆され、ここにめでたく刊行されたことを心よりお祝い申し上げます。
文章に著わすという事は、言葉で表現する以上に困難なわざです。その大事をみごと成し遂げる事が出来たのは、まさに朴潤植牧師の神に対する熱望と、数百回にも及ぶ聖書通読の結実であると思います。
本書は、創世記に登場する人物を年代別に区分しています。そこから更に、信仰の系列と不信仰の系列を区分し、それぞれの時代背景や状況などをすべて聖書から探り出しています。この研究によって 師は、不信仰の系列に属するカインの系図と、信仰の系列であるセツの系図の違いを明らかにしました。
創世記の系図の中心となる信仰の祖アブラハムの俗世を離れて旅立つ歴史的過程が救済史的側面から、しかもすべて聖書に基いて述べられていて、大変興味深く読む事が出来ます。このように、難解な創世記の系図を誰もが容易に理解出来るよう整理し、読む者の心を捉える本がこの度出版された事は大変意義深いものがあります。これは、ひとえに朴牧師の尊いご尽力の賜物です。
本書は、聖書を研究する者が必ずと言っていい程、悩み、疑問に思う点にも焦点を当て、聖書からその答えを探り出しています。例を挙げて言えば、ノアの洪水以後の人間の齢が120 歳であるという事から、ノアが箱舟を造った期間が120 年であるとする既成の概念に固執する事なく、一般の信徒が読んで理解出来るように、聖書の記述と照らし合わせながら、その疑問に対する見解を明確に示しています。それらはまさに、これまでの疑問を払拭し、聖書に対する更なる確信を与えるものです。その意味でも朴潤植牧師が行った奥深い聖書研究は素晴らしい成果をもたらしたと言えるでしょう。
過去、平康第一教会の元老朴牧師は、誤った認識によって、韓国キリスト教会と一部の人々から否定的な見方をされてきました。そのため、彼に対する真実の光が遮さえぎられて、その信仰と人となりが正しく知らされてこなかったという経緯がありました。しかし、実際、牧会の場で師と出会った人々は一様に、彼の持つ信仰の健全さと純粋さを認め、徹底的にイエス・キリストだけを証しする御言葉の力に強い感銘を受けています。彼は常に「自分のような足りない者が、80 歳を超えた今も、イエス・キリストの栄光に輝く福音を伝える者として用いられている事は本当に感謝なことです」と述べており、その謙遜の様を窺うかがい知る事が出来ます。
私個人としても、このような朴牧師の真価が周知される事を願ってきました。それ故、今回発刊された『創世記の系図』という著書を通して、師の素顔が一部でも世に知れる事となったことを大変嬉しく思います。
本書は、聖書を信仰生活の規範とし、子孫らに敬虔な信仰を受け継がせたいと願うすべての人々にとって大変有効な道標となるでしょう。一人でも多くの人々に本書が読まれる事を願ってやみません。そして、不信仰によって末裔らが祝福の楽園から遠ざかって行ったという事実をしっかりと心に刻み、私たちの子孫が敬虔な信仰の系譜に連なるために、本書が広く用いられる事を願いつつ、推薦の辞とさせて頂きたいと思います。
イエス教長老会合同前総会長
大邱大明教会元老牧師
林太得
この度、朴潤植牧師の牧師の務めに就いてから50 周年を迎えて、『神の救済史的経綸から見た創世記の系図』という、尊い本が韓国キリスト教会において出版された事を心からご祝詞申し上げます。
私は本書の冒頭に述べられている著者の言葉、「この本は、神様の前に差し出すには、まったく不十分な実であり、御前に恥ずかしさと申し訳ない気持ちでいっぱいです。この本は、神学的あるいは学術的な研究書ではありません。本書をお読み頂くにあたり、不本意ながらも軽率な文章やあるいは不適切な文章表現や、誤りがございましたら、どうかキリストにある寛容をもってお許しくださいますよう願います。ペテロが、『主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯した場合、幾たびゆるさねばなりませんか』とイエス・キリストに問い求めた時、主はマタイによる福音書18 章22 節から、『わたしは七たびまでとは言わない。七たびを七十倍するまでにしなさい』と言われましたように、今までこの小さき者に咎があったならイエス・キリストの大いなる慈悲と愛とによって覆ってくださいますよう、心からお願い申し上げます。或いは、もしも、この不足な僕を通して、神の働きの一助でも成された事があるとしたら、それは80 の齢を重ねた罪人が行ったことではなく、すべて主が成された事であると告白致します」を読んで、著者の人格と、彼の神に対する信仰、学問に対する姿勢を窺い知る事が出来ました。
実を申せば 私は、本国やアメリカ国内において幾度か、本書の著者である朴潤植牧師を批判し、糾弾する文書を目にする機会がありました。今回、まことにそれらの評価が適切であるかを確かめるべく、本書を手に取らせて頂きました。そして、序論から最終章までの内容を充分吟味した結果、師が創世記の系図を救済史的な観点から正確に捉えているという事実を確認する事が出来ました。
それだけではなく、著者が、この本の殆どを神の御言葉(聖句)によって綴っている事に驚きを隠せませんでした。これは著者が如何に聖書を深く研究し、知り尽くしているかを確に示すものです。
今、私が切に願うことはただ一つ、神学者、教職者、神学生、信徒、すべてこの本に接する人々が、神の大いなる救贖の恩寵に感謝して、神に栄光を帰する事です。そのために、私は大いに喜んで本書を推薦したいと思います。
契約神学大学院教授
趙榮Y
聖書は生きておられる神の御言葉です。もし聖書がなかったなら人類は暗黒の中で、何の希望もなく過ごしてきた事でしょう。創世記は聖書の序論でありながら、聖書全体を通して示されている救いの原理の根幹をなしています。創世記を理解せずに聖書の核心を突く事は決して出来ません。また、創世記は10 に区分された系図(トーレドート)で構成されています。創世記の系図を研究する事によって、聖書全体を貫く神の救いの御旨を知る事が出来ます。
まさに、本書はそれほど重要な創世記の系図を救済史的見地に立って研究しています。私はこの著書を読んで、新鮮な衝撃と共に驚きを禁じえませんでした。それは、朴潤植牧師が80 歳を超えた高齢にも関わらず、その鋭い洞察力と精力的な探究心が私の想像をはるかに超えるものであったからです。
国内外に、創世記の系図を研究のテーマにした書籍は数多く出版されていますが、本書は様々な意味で類を見ないものであり、この分野に於けるパイオニアであると言っても過言ではありません。
本書は、アダムからアブラハムまでの系図に登場する人物の生涯をそれぞれの年代ごとに区分し整理しています。これは、この分野を専門とする研究者にとっても、実に困難な作業です。それを一人の老牧者が見事に成し遂げたとは実に驚くべき事です。中でも特に注目したのは、記されている内容の殆どが聖書に基づいて救済史的立場で書かれてあるため、イエス・キリストの姿を細部に至るまで明らかにあらわしています。
著者がこの短い系図を通して、これほど膨大で学術的価値のあるものとして完成させるためには、どれほど長い歳月をこの研究のために費やして来られた事でしょうか。
文書は書き手の思想を表すと言われています。まさにこの本は、筆者の持つ聖書に基づく福音的な信仰を知るに充分なものです。私は本書を通じて、朴潤植牧師が、「ただイエスのみ」と信じ、福音を証しせんとする健全な信仰の持ち主である事を確かに知る事が出来ました。これは、今日まで師に対して持たれていたすべての誤解を払拭するに余りあるものです。
日増しに暗雲が立ちこめる今の時代に、このような尊い本が世に出たことは、まさに暗闇の中に照らされた光であると思います。これは韓国キリスト教会にとって、まことに幸いなことであり、神から与えられた大きな祝福です。本書が、一人でも多くの牧会者や信徒たちに読まれ、韓国キリスト教会が、御言葉に立ち返る運動の基となる事を切に望みつつ、積極的に本書を推薦させて頂きたく思います。
本書に出会ったすべての人々に、聖なる三位一体の神の祝福が豊かにあらん事を祈りつつ。
前総神大学総長
車榮倍
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