2026年10月号
食欲の秋を迎えます。この時期は実りの秋でもあり、食べ物が豊富でおいしい季節です。ただ、物価高で買い物をする時、ためいきがでます。
聖書の中にも、食べ物や食事の場面が多くあります。タイトルにあることばは、イエス・キリストが40日の断食の後で、悪魔がイエスに近づき誘惑した場面でのことばです。40日の断食でイエス様は空腹を覚えられました。そんな弱っている状態に悪魔が近づき、イエス様を誘惑しました。
「あなたが神の子なら、これらの石がパンになるように命じなさい。」イエス様は神の子であり、石をパンに変えることは簡単な事でした。しかし、イエス様はこのように悪魔に答えました。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある。」イエス様はこの時、旧約聖書の申命記8章3節のことばを引用されました。
イスラエルの民がエジプトの国で迫害されている時、彼らは神様に助けを求めました。そして誕生したのがモーセでした。モーセは40歳の時、自分の民を助けようとしましたが、失敗して荒野に逃げて行きました。それから40年後モーセは神の助けを得て、再びエジプトに向かい、エジプトの王と交渉して、イスラエルの民男性だけで60万、女性を含めると100万人以上の人々を助け出し、荒野へと旅立ちました。しかし、荒野で食べ物が無い時、イスラエルの民はモーセに不平をもらしました。モーセが神に祈ると、マナという不思議な食べ物(パン菓子の様な甘い食べ物)が与えられました。神様は彼らに毎日マナを与え、40年も荒野で彼らを養ったのです。イスラエルの民は荒野でマナを食べることによって自分たちが神様によって養われていることを学んだのです。
悪魔の誘惑は、イエス様に自分の必要のために奇跡を行わせることでした。イエス様は自分が生まれたのは、自分を養うためではなく、神様の御心を行うために生まれたことを知っていました。それゆえ、悪魔の誘惑を退け、人はパンを得るために生きるのではなく、神の御心に従って生きるべきだと答えられたのです。
私たちは何のために生きているでしょうか。お金を蓄えるため、家族をを養うため。自分の好きなように生きるためでしょうか。ある人が3億円の宝くじに当選しました。しかし、彼はそのお金を10年で使い果たしたそうです。しかも、家族も友人も失ってしまいました。お金を蓄えることは悪ではありませんが、何のために蓄えるのか。何のために使うのかが大切な事です。あなたは、何のために生きていますか。食べるため、家族を養うため、仕事のためでしょうか。静まって自分の人生について見つめてみてはいかがでしょうか。