9月19日ロンドンのウエストミンスター寺院においてエリザベス女王の葬儀が執り行われました。NHKや民放のニュースで見られた方も多くいらっしゃると思います。讃美歌が歌われ、聖書の言葉が朗読され厳かな雰囲気で葬儀が行われました。
プロテスタント教会の葬儀では、讃美歌が歌われ、聖書の言葉が朗読され、牧師によって説教が語られ、故人の棺の前にお花をささげる(献花)で終わります。本来、キリスト教の教えからすると、土葬がなされますが、日本では土葬が禁じられているため、火葬の後、時をおいて、お墓に納めます。これを納骨式と呼びます。しかし、お墓に遺骨を納めても、その人の魂がお墓の中に居続けるわけではありません。死んだ人の魂は神様の許に帰ります。そして、イエス・キリストによって罪が赦された人は、パラダイス(天国のようなところ)に住み、イエス・キリストの再臨を待つことになります。
キリスト教徒にとって、お墓は、故人の思い出を表した、記念碑、メモリアルの場所です。仏教のお墓とは趣が違います。私たちの教会では、教会のお墓があり、年に一度、10月に故人を記念して、召天者記念礼拝とお墓の前で墓前礼拝を行っています。
すべての人は、死から逃れることはできません。人生百年の時代を迎えても、最後に死は訪れます。それゆえ、その人がどのような人生を歩んだのか、どのような死を迎えるかが大切です。私は牧師として多くの人々の死に接してきました。その多くはクリスチャンの人々でした。クリスチャンにとっての死は、終わりではなく、神のもとに赴く旅立ちです。多くのクリスチャンがその希望をもって静かに最期を迎えました。また、故人の死は、家族にとっても天国で再び再開できる希望を与える死です。死は終わりではありません。クリスチャンにとって死は永遠の世界、天国への旅立ちです。天国は、神がおられ、苦しみや悲しみのない世界だと聖書に記されています。天国について、キリスト教の葬儀について、お知りになりたい方は、教会にご連絡ください。お待ちしております。