死の陰の谷を歩くことがあっても

イスラエルの国の二番目の王となったダビデは羊飼いの家に生まれ、子どものころから羊の世話をしていました。ある時、イスラエル人とペリシテ人の間で戦さが起こりました。ペリシテの国にはゴリヤテという大男の戦士がいました。イスラエルの人々はゴリヤテを見て恐ろしくなり、誰も彼と戦う者がいませんでした。それを見た少年ダビデは、石投げと杖をもってゴリヤテの前に出て、ゴリヤテに石を投げて倒し、彼の剣でゴリヤテの首を切り落としました。これによりイスラエル人は大勝利をおさめました。この戦いをきっかけにダビデはサウル王に仕える者となり、後にイスラエル軍の将軍になりました。しかし、サウル王はダビデの人気が高くなると彼を恐れるようになり、ダビデを殺そうと謀りました。ダビデはサウル王に命を狙われましたが神がダビデと共におられ、危ういところで助けられ、荒野へと身を隠しました。それでもサウル王は、ダビデのいのちをしつようにねらいました。そこでダビデは仕方なく他国へと亡命したのです。
再びイスラエル人とペリシテ人との間に戦が起こりました。イスラエル人はペリシテ人に破れサウル王はペリシテ人に殺されてしまいました。その後、サウルの子イシュ・ボシェテが王に就任しましたが、ユダ部族はダビデを王に選びました。その後、イシュ・ボシェテとダビデとの間に戦いがありましたが、イシュ・ボシェテは謀反によって殺され、イスラエルの国全体がダビデを王に迎えたのです。ダビデは軍人でしたが多くの詩を書きました。詩篇23篇で、ダビデは神を羊飼い、自分を羊にたとえてこの詩を作りました。その中でダビデは「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。」とうたいました。確かにダビデが王に就任するまで多くの困難な道を歩みました。しかし、ダビデはそれでも恐れることなく歩み続けました。彼はどんな困難な時でも神がともにいて助けてくださることを信じたからです。私たちの人生にも苦しみや悲しみがあります。しかし、神はダビデを助けたようにあなたのことも助けることができます。このことにつてもっとお知りになりたい方は教会にお越しください。いつでもお話をうかがいます。