馬小屋で生まれた神の子イエス

今年もクリスマスの日が近づきました。海外ではクリスマスに自殺者が増えると聞いたことがあります。外国では家族が集まってクリスマスをお祝いしますが、誰にも誘われない孤独な人が自らの命を絶つのだと聞きました。日本では、年々自殺者の数が減ってきていましたが、新型コロナウイルスの影響で、自殺者がまた増えているとテレビのニュースで報道していました。人とのきずなが薄れ、一人で過ごす時間が多くなり、ストレスからうつ病を発症し、自殺を選んでしまう人が多いのでしょうか。私自身も中学の頃、自殺を考えました。自分の価値を見出せず、生きる目的のない人生に失望し、自分など死んでも誰も悲しまないだろうと思いました。こんな人間が生きていても死んでも意味がないなら、いっそのこと死んで楽になりたいと心の闇に自分を追い込んでしまいました。死ぬことばかり考えていたある日、ふと、母の顔が浮かびました。そうだ、母だけは私の死を悲しんでくれる。母を悲しませてはいけないと気づき、心の闇から抜け出すことができました。
その後、私は自分の生きた証を残そうと東京に出て来ました。自分で会社を設立するか、店を始めて、自分が死んだ後も、自分が生きた証を残そうとしたのです。その時の自分は、自分の人生は自分で切り開かなければならないと必死でした。そんなある日、教会に誘われて聖書の話を聞きました。最初は聖書の話の意味が分かりませんでしたが、毎週教会に通ううちに、少しづつ聖書のことばが心に残るようになりました。それまで自分は自分の力で生きていると考えていましたが、聖書では、私たちは神様に生かされていると記されています。その言葉を聞いて少し肩の荷が下りたような気がしました。また、人の価値はその人の業績や能力ではなく、神によって命が与えられることであり、神によって愛されていることだと学びました。その時は、まだ神様が存在しているのかわかりませんでしたが、私のそのままの姿を受け入れ、愛してくださる神様が本当に存在するなら信じてみようと思いました。
昔、クリスマスの礼拝で、イエス・キリストが汚い馬小屋で生まれたのは、神が私たちのような汚れた心の中に住むためだと聞きました。神は遠くに存在する方ではなく、私たちの心の中に住まわれると聖書にあります。神は私たちの闇のような心の中に光として存在してくださいます。聖書に闇は光に打ち勝たなかったという言葉があります。どんな暗い心でも、神は光(希望)をともすことができます。このことついてもっとお聞きになりたい方は教会にぜひお越しください。
2020年12月20日(日)午前10時30分よりクリスマス特別礼拝
24日(木)午後7時よりクリスマスイブ礼拝キャンドルサービス
どなたでも無料で参加できます。また、YouTubeでライブ配信も行います。
(YouTube小手指アライアンスキリスト教会)
尚、新型コロナウイルスの感染予防のため、こどもクリスマス会は取り止めとなりました。