2018年12月2日 主日礼拝メッセージ

「罪人を招くために来たキリスト」 マタイの福音書 9章9節~13節金田洋介牧師

今年のアドベントは、四福音書から救い主イエス様の誕生の目的を四週に渡って取り上げたいと思います。第一週はマタイの福音書から、取税人マタイとイエスの姿から学びましょう。

ある時イエスは収税所にいたマタイに目を留め、「わたしに従ってきなさい」と言われました。彼は即座にイエスに従いました。おそらく、普段から満たすことのできない心の乾きがあったのでしょう。また、当時の取税人はみな不正 の利を貪っていましたから、普段から罪の責めを感じていたのかもしれません。しかしイエスは、彼の満たされない心、消えない罪の呵責に苦しむ心を全て見抜いておられたのです。マタイはイエスの弟子になりました。

その後、イエスはマタイの家で取税人や罪人たちと食事をしました。ところが、その様子を見ていたパリサイ人がイエスを非難しました(11節)。律法の教師が罪人と食卓を共にすることは罪であると信じていたからです。するとイエスは、「『わたしが喜びとするのは真実の愛。いけにえではない』…わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。」(13節)と言われました。これは、かつて神様の前に罪を犯していながらその罪を自覚せず、「自分たちは神様を心から愛して礼拝している」と自己満足していたイスラエルの民に、預言者を通して神様が語られた言葉です。神様が喜ばれるのは、罪を自認し、偽りのない姿で神の御前に遜って礼拝する姿。それこそが、神様に対する真実な愛であるということです。イエスは、自分は正しい人間だと思い込んでいたパリサイ人たちに、自分が取税人たちを裁く資格などない罪人であることを、認めることを願って言われたのです。そして、自分こそが、素直に罪を自認する人々を救うために来たと、ご自身の目的を明らかにされたのでした。

キリスト・イエスは罪人である私たちを救うために来ました。アドベントを過ごすにあたり、自らの生活を顧み、神様の喜ばれる歩みに導いていただきましょう。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。今週のお花は、ブプレリューム、ゆり(イエローウィン)、菊、ストックです。

礼拝の後、ほぼ毎週愛さん会(美味しく、楽しいランチタイム)があります。
今週のメニューは、親子丼、カブの浅漬け、カブの葉の油いため、みかんです。
料金は大人250円、中学生200円、小学生150円、小学生未満は無料です。始めての方も無料です。