「恵みによって与えられた平安」ヨハネの福音書14章27節 金田洋介牧師
今日の聖書箇所は十字架前夜のイエスの御言葉です。弟子たちはイエスがいなくなることを恐れ、不安の中にありました。弟子たち同様、これから起ころうとすること、起こってもいないことでもすぐ不安になる私たちです。しかし、イエス様は言われます。「わたしはあなたがたに平安を残します」と。
①イエスが残して下さる平安
これは、イエスの御言葉の体験に基づく平安です。福音書を見るならば、イエスの御言葉が確実で真実だとハッキリわかります。イエスの御言葉と御業に失敗は何一つ無く、力ある真実な御言葉でした。イエスは、「天地が滅びても、わたしの言葉は決して滅びることはありません」と言われました。イエスの御言葉は、間違いなく私たちの人生の中に生きて働き、真実であることを現されます。「イエスはこれまでも守ってくださった。御言葉が真実であることを体験させて下さった。そしてこれからも守って下さる!」と、私たちを確信へと導き、揺るがない平安を私たちに与えて下さるのです。
②イエスの与える平安
イエスを信じることによって与えられる平安です。これは単に、安心安全を与えて下さるということではありません。イエスは、私たちの力ではどうすることもできない、罪と死の問題から私たちを解放してくださいました。この問題さえ解決された方が、最後まで私たちの人生を導き、永遠に責任を持って下さるということです。さらにイエスは、その平安を「世が与えるようには与えません」と言われました。つまり、世の中の様に条件付きではなく、何ができなくても、どんな状況でも、与えて下さる平安。すなわち、一方的な恵みによって与えられる平安なのです!それがイエスの与える平安です。
私たちの人生には、様々なことが起こります。しかし、イエスご自身が平安を与えてくださいます。どんな楽しいことをしても、それは過ぎ去るものであって、本当の平安をもたらしません。何にも奪われない、失われない真の平安を、イエスご自身から受けようではありませんか。