2020年12月6日 主日礼拝メッセージ

「救い主を待つシメオンとアンナ」ルカ2:21-38 金田洋介牧師

本日はルカ2章を開いています。エルサレムの神殿でヨセフ一家がシメオンと、女預言者アンナに出会ったエピソードです。

ヨセフとマリアは神の律法に従い(レビ記6章)、生まれて間もないイエスを抱き、ささげものを携えて神殿へとやって来ました。するとそこに聖霊に導かれて神殿に入ってきたシメオンと出会います。シメオンは信仰が篤く、聖霊が彼と共にあり、また、「救い主に会うまで死なない」と聖霊に告げられていました。彼が赤子のイエスを抱きかかえると、神をほめたたえながら、「私の目が神の御救いを見た」と告白します。神がユダヤ人のみならず、異邦人をも救うご計画をイエスを通し成就されることを、シメオンは聖霊によって悟ったのです。同じく、女預言者アンナも赤子のイエスを見て、神の救いのご計画が実現したと確信し、メシアの誕生を待ち望んでいた人々に救いの到来を語り伝えました。救い主を待ち望んでいたシメオンとアンナ。彼らがまだ赤子に過ぎないイエスを救い主だと信じ、確信できたことは本当に不思議なことですが、これは聖霊の力によるものです。聖霊は真理の御霊であると、後にイエスは教えられました。私たちも同様に、聖霊の助けによって、イエスを「救い主」と信じ、告白できるのです。

預言者イザヤは、救い主について預言しました。救い主は「不思議な助言者(ワンダフルカウンセラー)」、「力ある神」、「永遠の父」、「平和の君」であると。救い主は何でもご存じで、最良の助言者として共にいて下さいます。そして、全能の神であり、私たちを守り、御言葉を行う力をも与えて下さいます。いつでも、どこでも共にいて下さる永遠不変のお方。罪によって破壊された神と人間との関係を回復し、神との和解と平和、人と人との和解と平和を与えて下さるお方です。この預言は成就しました。まさにイエス・キリストこそ、そのお方なのです。

聖霊によって、「イエスは主である」と告白する人たちが起こされるように祈りましょう。そして、シメオンとアンナが神の御言葉の約束を信じて待ち望んだように、「再び来る」と約束された再臨の主イエスを、信じて待ち望みましょう。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、ドラセナ、ゆり、グロリオサです。