2021年8月8日 主日礼拝メッセージ

「あなたの声を聞かれる神」創世記21章1~21節 金田洋介牧師

 

本日の箇所で待望のイサクが誕生します。本当に長い道のりでした。アブラハム夫妻に大きな喜びが訪れましたが、『喜び』と共に『怒り』、そして『哀しみ』もこの箇所には記されています。アブラハム家に起こった『喜』『怒』『哀』を見ましょう。

『喜』イサクの誕生

「神は私に笑いを下さいました。」(6節)イサクの名前の意味は「笑い」です。神はサラにイサクを与えて下さいました。その名のとおり、神は彼女に笑いを下さったのです。サラは心から喜び、笑うことができました。この日に至るまで、どれ程涙を流し、どれ程祈り求めたことでしょう。彼女の涙と祈りに神は報いて下さったのです。そればかりか、イサクを通して神の素晴らしいご計画の一部にサラも関わることができたことも、彼女にとって大きな喜びだったと思います。

『怒』サラの怒りと憂い

アブラハムはイサクの乳離れを祝い宴会を催しました。喜ばしい席でそれは起こりました。イシュマエルがイサクをからかっている場面をサラが目撃したのです。兄弟同士とはいえ、サラは黙っていられず、怒りをアブラハムにぶつけますが、彼女の言葉の中に心配事が伺えます(10節)。それは、将来イシュマエルがイサクを押しのけて長子の権利を主張しないかという恐れでした。アブラハムは苦悩しましたが、神の仰せのとおり(12~13節)、イシュマエルとハガルを家から退けたのです。

『哀』ハガルの悲しみ、イシュマエルの叫び

心の準備もする間もなく、ハガルとイシュマエルは追い出されてしまいました。二人は行くあてもなく荒野を彷徨い、パンも水も尽き、空腹と渇きで動けなくなってしまいました。ハガルの心は折れ、絶望と悲しみのあまり声を上げて泣きました(16節)。すると、神の使いが彼女に声をかけます。神がイシュマエルの声を聞かれたというのです。諦めてただ泣くだけの母の為に、イシュマエルは祈っていたのです。神は彼らの命を救い、すでに約束されていたように彼らを祝福されたのでした。

神はあなたの声(祈り)を聞いて下さるお方です。あなたが神に向かってあげる声は、喜びを求める声もあれば、感情のままに訴える声もありますし、哀しみに打ちひしがれた声かもしれません。神があなたの声にどのように応えて下さるか分かりませんが、神の御名を崇める結末が待っていると信じ期待し、求めようではありませんか。

熊本真愛教会では、毎週講壇にお花が活けられています。
今週のお花は、ケイトウ、リンドウ、トルコキキョウ、ユリ、パンパグラスです。