「全能者の愛の御手の中で」ヨブ記 41章1~11節 金田ゆり牧師
ヨブ記の4回目のメッセージです。ヨブがすべての言葉を語り終えた時、若者エリフがヨブに意見します。ヨブは高慢だ。神を待とう。自分を正しいとせず、神を畏れてみわざを考えよう。友人達との論戦で苦しみに追いやられたヨブに、考えさせる役割を果たしました。そしてついに、嵐の中から神はヨブにお答えになるのです。
- 人は神の摂理を理解することはできない
38~39章までぜひお読みください。何と美しく壮大な神の言葉でしょう。創られた方だからこその言葉。神は、ヨブの訴えに直接のお答えはされず、創られた壮大な自然の質問をされました。そのうちのたった一つの質問にも、ヨブは答えられません。自然の法則一つですら説明できないのに、それらすべて創られた神の考えを理解することなどできません。ヨブの人生、あなたの人生は、この壮大な自然の如く複雑で、美しい。あなたを創られたお方にしか、すべてを理解できない。それがあなたの人生なのです。
- ヨブの高慢を指摘される神
40章1~8節までお読みください。ヨブは神の御心がわかって、何てことを言ってしまったのかと悔い改めます。しかし、神は、話はまだ終わっていないと更に質問されます。全身全霊で神にぶつかって行ったヨブに、ご自身をもってぶつかって行かれたのです。神は、ヨブが神より自分が正しいとした高慢を指摘されました。創られた人間に、見えることでしか判断できない人間に、すべてを創られすべてを知る全能者を罪に定める権限はありません。ヨブはここから、静かに神の御声を聞きます。
③全能者の愛の御手の中にいるヨブ
41章に戻りましょう。神は、創られたもので最強、どう猛なレビヤタンを例に挙げ、これを意のままにできるかとヨブに言われます。できるわけがありません。10~11節、神様の本音が、ヨブにぶつけられています。それならいったい誰が、わたしの前に立てるのか?誰がまずわたしに与えてくれたのか?わたしが報いなければならないほどに?天の下にあるものは、わたしのもの。ヨブ、あなたもわたしのものだよ!…この全宇宙の摂理の中、私たちの目の前で理解不能なことが起ころうとも、ヨブもあなたも、全能者の御手の中で守られ、ここまで来たのです。神のお答えは、たとえすべてを理解できなくても、全能者の愛の御手の中に生かされていることを信頼する、ということでした。ヨブが、ただこのお方の愛の御手に信頼すると決めた時、彼は驚くべき祝福の回復を体験することになるのです。次回に続きます。